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レース展望

 女子レーサーの祭典だ。ボートレースびわこでは11月15日から「びわこヴィーナス! 第4回酒処京都新京極スタンド杯」が開催される。今節はG2レディースチャレンジカップと日程が一部重なるため女子賞金ランキング上位勢が不在。優勝争いは大混戦ムードが漂っている。

 V候補の筆頭格に挙げるべきは高憧四季(大阪)か。今節ただ一人のA1級だ。124期の高憧は昨年6優出と大きな飛躍を遂げ、今年3月には下関ヴィーナスシリーズでデビュー初Vをマーク。近況も8月の蒲郡男女ダブル戦で優出3着、9月の浜名湖男女ダブル戦で優出2着、10月の大村ヴィーナスシリーズで優出4着とコンスタントにV争いに絡む充実ぶりだ。高憧にとってびわこは21年のヴィーナスシリーズでデビュー初優出を飾った水面。今節はびわこ初Vを狙いたい。

 地元の滋賀支部からは水口由紀(滋賀)と孫崎百世(滋賀)の2人が参戦する。水口はびわこ通算9優出1Vの実績。06年の一般戦以来となる久々の地元Vをめざしたい今節だ。孫崎は20年のびわこ男女ダブル戦でデビュー初優出を飾り、今年2月のびわこヴィーナスシリーズでも優出4着に入る活躍。通算4優出のうち2優出をびわこでマークしている。今節はデビュー初Vのチャンスも十分にありそうだ。

 今井美亜(福井)も有力なV候補の一人だろう。19年にクイーンズクライマックスで優勝した後しばらく不振が続いていた今井だが、今年に入って4優出をマークするなどリズム復調ムードだ。びわこは優出2回と相性上々なだけに注目しておきたい。ちなみに今井は通算8Vの実績があるが、そのうち6Vは11月~2月に集中している。冬場に強い今井がそろそろ大暴れの時期に入ってきそうだ。

 若手では129期の刑部亜里紗(静岡)に注目したい。前期(23年5月~10月)に勝率5.65をマークして自己ベストを大きく更新する躍進。デビュー4期目でのA2級初昇格を決めた。持ち前の速攻力に加えてイン戦での安定感も増してきた近況。また前期77走して6着5本と大崩れが少ないのも特徴だ。今後ますます注目度を上げてきそうなだけに目が離せない。

 その他では20年のびわこオールレディースで優勝戦1号艇に乗った池田浩美(静岡)や、現在16期連続A級と安定感光る原田佑実(大阪)、10月の徳山ヴィーナスシリーズで優出したばかりの佐々木裕美(山口)、19年のびわこレディースVSルーキーズバトルで優勝戦1号艇に乗った経験がある大豆生田蒼(埼玉)らに注目したいところ。また今年3優出と地力アップ著しい薮内瑞希(岡山)や、今年1月のびわこ一般戦で優出2着の大活躍を見せた黒澤めぐみ(東京)、8月の桐生オールレディースでデビュー初優出を飾った清水さくら(愛知)と10月の大村ヴィーナスシリーズでデビュー初優出を飾った深見亜由美(愛知)の愛知117期コンビらも楽しみだ。

 今節は出場予定メンバー41人のうち優勝歴がある選手は14人と少なめ。初Vを飾ってニューヒロインとなる選手が現れる可能性も十分だろう。

(データはすべて10月26日現在。カッコ内の表記は支部)