レース展望

トップスターが多摩川に集結!是政決戦を制するのは誰だ!


 2024年のSGシリーズ第2戦「第51回ボートレースオールスター」が5月21日~26日まで多摩川で開催される。多摩川でオールスターが行われるのは史上初。ファン投票などで選ばれたトップスター52人が是政に集結し、日本一の静水面で夢の競演を繰り広げる。

 大会2連覇を狙うのは石野貴之(大阪)だ。昨年5月に芦屋で行われたオールスターで優勝。予選を2位で通過し、準優でイン逃げを決めてポールポジションが転がり込むと、優勝戦ではインから他を寄せ付けず逃げ切り快勝。オールスターは2017年福岡大会に続く6年ぶり2回目の優勝となった。今年はタイトル防衛をめざす戦いに。1979・80年の中道善博、1990・91年の野中和夫に続く史上3人目のオールスター連覇なるか。

 SG2連覇を狙うのは毒島誠(群馬)だ。3月に戸田で行われたボートレースクラシックで優勝。追い風10mという厳しいコンディションとなった優勝戦で、2コース差しを決めて頂点に立った。毒島はSG優勝8回を誇り、SG連続Vを2回(2018年のオーシャンカップとボートレースメモリアル、2019年のボートレースメモリアルとボートレースダービー)も経験している。勢いに乗ると手がつけられない強さを見せるだけに目が離せない。多摩川は記念6優出2Vと好相性の水面。V争いを引っ張る可能性十分だろう。昨年の芦屋オールスターでは予選トップ通過も準優1号艇で6着に敗れているだけに、その雪辱も狙いたいところだ。

 ファン投票1位は峰竜太(佐賀)。2万2497票を獲得してトップ当選を果たした。のファン投票1位は3年ぶりで6回目だ。3年前の2021年若松大会ではファン投票1位での優勝という史上3人目の偉業を成し遂げている。今年もファンの期待に最高の形で応えるのか。

 近況の勢いなら菊地孝平(静岡)だ。4月に記念2節連続Vをマーク。児島周年では節間8走すべてゼロ台スタートという驚異の走りを見せ、優勝戦で3コースまくりを決めて頂点に。その翌節の鳴門マスターズチャンピオンでは大会初出場で栄冠を手にし、45歳で名人の座についた。菊地は2009年と2020年に多摩川周年で優勝するなど当地好相性。近況の勢いを是政でも見せつけそうな気配十分だ。2014年福岡大会以来となる10年ぶりのオールスター奪還を狙う。

 地元の東京支部からは濱野谷憲吾石渡鉄兵永井彪也が登場する。濱野谷はオールスター優出8回の実績。昨年の芦屋大会では準優で5コースまくりを決めて12万舟の超大穴を開けて優出している。今年も見せ場を作るのか注目だ。濱野谷は前期F2を喫してグランドチャンピオンとオーシャンカップには出場できなくなっただけに、賞金王戦線を考えても大事なオールスターになる。石渡は3年ぶりのオールスター選出で期待に応えたいところ。永井は2022年ボートレースメモリアル以来となる久々のSGに臨む。

 その他では昨年10月の多摩川周年で優勝した山口剛(広島)や、2022年宮島オールスター覇者の原田幸哉(長崎)、3月の戸田クラシックで優出している平本真之(愛知)と桐生順平(埼玉)、後期勝率ナンバーワンの守田俊介(滋賀)、2021年に多摩川周年を制した茅原悠紀(岡山)、オールスター優勝2回を誇る松井繁(大阪)、瓜生正義(福岡)、井口佳典(三重)、3月の唐津ダイヤモンドカップで優勝して勢いに乗る西山貴浩(福岡)、2009年多摩川クラシック覇者の池田浩二(愛知)、委員会推薦で出場する寺田祥(山口)、中田竜太(埼玉)、服部幸男(静岡)らに注目したい。

 女子レーサーは8人が参戦。守屋美穂(岡山)、浜田亜理沙(埼玉)、平山智加(香川)、西橋奈未(福井)、渡邉優美(福岡)、遠藤エミ(滋賀)、長嶋万記(静岡)、田口節子(岡山)が登場だ。オールスターでは一昨年は平高奈菜、昨年は倉持莉々が優出してV争いを沸かせている。3年連続の女子レーサー優出なるか。

(データはすべて5月1日現在。カッコ内の表記は支部)