インの鬼と決めるなかれ。3コース1着率は34.3%

押しも押されぬインファイターが田頭実。同時にスタート勝負の男である。ただ、見過ごしてはならないのが2コースや3コースからのまくり。今年4月の浜名湖優出インタビューでも「2コースからまくり！」と宣言している。過去1年間（2023年4月1日～2024年3月31日）の1着率は2コースが30.1％、3コースが34.3％あるのだ。

変化する時代の中でも変わらないボートレース界の中心軸

松井繁はオールスター出場30年連続32回目である。この間、何も変わらなかったわけではない。自身もファンも変化したが、常に観る者のハートを射止めて続けてきたのだ。SG初Vが1996年の第23回オールスター（児島）。さらに、2001年の第28回大会（浜名湖）でもタイトルを取っている縁あるシリーズに多くの期待が集まる。

「ベストを尽くします」にこめられたプロセスへの決意

委員会推薦を得て6年ぶり25回目の出場は感慨深いだろう。優勝を果たした1995年の第22回大会（浜名湖）を振り返り、ファンの存在の大きさを語ったこともある服部幸男。決めゼリフ「ベストを尽くします」は、大切なファンに対する決意表明。それは結果への約束ではなく、プロセスへの約束。そこにこそ人生哲学が存在している。

今なお自分を変え続けているボートレース界の星

オールスターは28年連続出場。これほど人気を背負い続けてきたボートレーサーは類をみない。2021年7月、芦屋オーシャンカップを取った折「まだまだ若い者には負けられませんから…」と洒落っ気たっぷりに話したが、盟友・池田浩二によれば、「自分を変えていく気持ちがすごい」という。今年は関東地区選手権も制覇しており楽しみいっぱいだ。

正々堂々と戦う「スポーツマンシップ」の体現者

3年ぶり9回目の選出には訳がある。そのレースに対する姿勢がカッコいいのだ。しばしば口にする「断固たる決意」には正々堂々戦うというスポーツマンシップがあり、たとえ劣勢であろうとも全力を尽くす明確な意志が存在している。そのカタチが若いファンの心さえ打つのだ。息子・石渡翔一郎も、その背中から教えられることが多いはずだ。

2024年絶好調男の座右の銘は「果報は寝て待て」

2024年は4月15日時点で通算V5。近況、3月22日の福岡一般戦→4月1日の大村タイトル戦→4月10日の三国一般戦と、3大会連続優勝を飾っている。座右の銘とする「果報は寝て待て」の真意は「我欲を捨てる」こと。社会の中で、ファンの間で、自らがどういう存在かを見つめ、真摯に役割を果たそうとしているのが守田俊介である。

大村72周年記念を制した勢いそのままに多摩川を席巻

2022年の49回大会（宮島）の覇者である。ここ2年ほど「期待通りの結果が出せず悔しい思いをしている」と話したことがあったが、4月中旬の大村72周年記念で優勝。スタート力と集中力で他を圧倒してみせている。流れはいい。元来、畳みかけるようなところがあり、調子に乗ると連戦連勝、連続優勝するタイプなだけに大いに注目したい。

選手代表として模範を示すボートレース界の中軸

今年3月末の住之江周年記念で、G2以上では2021年のグランプリ（住之江）以来の優勝を果たしている。優勝後「（2022年に選手代表に就いてから）勝ちに対する意識が薄くなっていたかも…。2023年の年末ぐらいから不甲斐ないと思うようになっていました」と瓜生正義は答えている。責任ある立場にいながら勝利へまい進する姿こそ模範といえよう。

ザ・スタンダードレーサーとして期待を背負う勇者

「自分はあくまでもスタンダードを志向しています」。これは池田浩二本人の言葉だ。意表を突くような作戦や際立つ舟足を求めず、どこからでも、どういう状況でも連に絡むのがスタイル。ファン投票2位の背景だ。スタンダードとはたったひとつのど真ん中を指し、全方位態勢であることを意味する。「イケコー」はその体現者にほかならない。

群れず奢らず、慌てず騒がずの勝負師は魅力十分

一見つかみどころがないようにみえるが、群れず奢らず、慌てず騒がずの人である。勝負師らしい勝負師といってもいいだろう。闘志を内に秘め、静かに戦う人物である。オールスターは委員会推薦で2年ぶり14回目。SGVも2冠（2017年若松ボートレースメモリアルと2020年下関ボートレースメモリアル）と実力はいうまでもない。

勝負強さを追求する「もののふ」がここにいる！

「勝負弱いのが情けない…」。このところの赤岩善生の発言だ。それは例えば優勝戦好枠獲得に直結する勝負どころで決め切れないことや人気を背負った1号艇での敗戦を指す。プロセスが大切なことは分かっているが、それでも結果でファンの期待に応えたいからこその発言である。忸怩（じくじ）たる思いをぶつけるのにオールスターはうってつけだ。

児島72周年記念優勝の勢いを駆り栄冠を目指す！

4月の児島72周年記念優勝の表彰セレモニーで、「苦しい時に転換させてくれるのが児島」と語っている。つまり苦境にあったのだ。その際、「精神年齢は10歳なんで…」と会場を笑わせたが、実は本心。その子供っぽいところが好奇心や向上心につながっているのだ。2年ぶり19回目のシリーズで、10年ぶりのオールスターVを目指す。

ボートレースオールスター2冠のキーマン登場

井口佳典とボートレースオールスターは切っても切り離せない関係にある。自身SG初Vが2008年の平和島大会（第35回）。また、2012年には浜名湖の第39回大会も制している。今回、2年連続16回目の出場である。平均1艇身のスタートを基本に、展開力でさばきあがるのが今のスタイル。相性のいい多摩川で結果を残す。

「子供には夢を、大人には配当を！」と語るナイスガイ

近況、森高一真はこう言う。「子供には夢を、大人には配当を！」。ボートレーサーという職業人として、何をなし、どうあるべきか考え抜いた結論である。だからこそ、だらしないレースはできない。子供たちに夢と勇気を授けること、そして配当に貢献することに使命を感じている。怖そうにみえながら、実は温かな笑顔を多摩川で見たい。

多摩川はレディースチャンピオンを制した出世水面

過去、多摩川でV4としているのが田口節子。そのひとつが2012年3月のレディースチャンピオンである。その前年の三国レディースチャンピオンから2年連続Vとしたことで、女子レーサー第一人者となった瞬間であった。2021年と2022年にはクイーンズクライマックスを連覇。勢いにのったら止まらない点はしっかり押さえておきたい。

ディフェンディングチャンピオンとして主役を演ずる

SGV11の内、グランプリはV2（2019年と2023年）。石野貴之は今やボートレーサーの象徴といってもいいだろう。可能性がある限り前のめりになるからこそ苦しみも味わったが、それでも前進して突き破ってきた過去がある。ディフェンディングチャンピオンとして臨むシリーズで主役になってくれると確信しているファンは限りない。

ボートレースを通じ、ファンの期待に応え社会貢献！

4月中旬、ボートレース浜名湖で「マキプロジェクト」が開催された。困難に直面している方々を支えようという社会貢献活動である。「自分がどういう立場にいるか、何ができるか、何をしなければならないのかをいつも考えています」という長嶋万記のモットーは、全体を俯瞰（ふかん）する「バードアイ」。持ち味であるレース展開力もそこからきている。

「真剣勝負」の人に集まる共感が自身の財産

2024年前期適用勝率を8.25としている山口剛。2024年後期は4月15日現在、7.57だ。どんな状況下にあろうとも「真剣勝負します」と宣言するアスリートが考えているのはファンの存在。レーサーがそうであるように、ファンも一戦一戦勝負していることを知っているのだ。今年は中国地区選手権（宮島）も取っており注目される。

ボートレースクラシックからSG連続優勝を狙う！

今大会ファン投票3位の毒島誠の過去を追ってみた。2024年3位、2023年3位、2022年1位、2021年4位、2020年3位、2019年2位。いかにファンの信任を得ているかが分かる。アクシデントがあったとはいえ、地力を発揮し栄冠を獲得したのがボートレースクラシック（戸田）。SG連続優勝をかけ、持てる力をいかんなく発揮する。

ドリーム戦は2年連続、感謝の気持ちを込めて戦う

ボートレースオールスターは6年連続6回目。ドリーム戦は2年連続となった。選手会滋賀支部の要職を務めることで「視野が広がりました。だからこそ強くなれたと思います」と語る紳士が馬場貴也。一流レーサーが感嘆する超速モンキーを披露するには多摩川はうってつけ。SG5冠目を、ファンあってのオールスターで勝ち取りたいものだ。

「ほんとうの強さを求めたい」と語る第一人者がいる

予想されていたことだが、ファン投票第1位。それも2位の池田浩二との差を5454票つけてのものだった。今年2月の優秀選手表彰で「いつか勝率9点台を、と思ってはいますが、今はそういう数字よりも本当の強さを獲得したいです」と語っている。本当の強さとは何か…、峰竜太のレースや立ち居振る舞いをみていればきっと分かるはずだ。

笑顔を忘れず一生懸命走ることを信条とする人物

「笑顔を忘れていました」。平本真之は昨年秋、ファンの前でこう話した。厳しい結果が続いたこと、方向性が見い出せず思い悩んでいた自分に欠かせないものを悟った瞬間だった。野球に打ち込み白球を追っていた学生時代、どんなに苦しくとも下を向くことなく明るく取り組んできた。それが自身の財産である。だからこそファンは指示するのだ。

静水面を味方に思い切った全速戦を炸裂させる！

5年連続13回目の出場となった篠崎元志の持ち味は攻撃力。自らの意志で勝利をつかみにいくのがスタイルだ。平均コンマ13のスタートは基本全速で乗りがいい。野球でいえば、フルスイングで当てにいくことがない。戦いの舞台である多摩川は2013年の58周年記念を制したプール。静水面を味方に全速戦炸裂となることだろう。

3年連続2位から、今大会4位も姿勢は変わらず！

盟友・池田浩二が「ずっと2位が面白いと思った」と話したことがあったが、2021年から2023年の3年連続にとどまることになった。今大会は4位である。しかし、その人気は絶大。面白いだけでなく決してあきらめないレースぶりに感動があるからだ。つまり、ファンあってのボートレースであることを身に刻んでいるのが西山貴浩だ。

攻めと守りのバランスがとれたボートレース愛の人

女子レーサーの中心選手として活躍する一方、ファンに対するサービス精神旺盛なボートレース愛の人、それが平山智加である。G1V3のはじまりは2013年の尼崎周年記念。強豪男子を相手に勝利し存在感を示している。そのレースは決まり切った型がなく自在で攻めと守りのバランスがバツグン。静水面を舞台に縦横無尽に走ることだろう。

勝利を渇望する背景に、支持してくれるファンの存在あり

13年連続13回目のオールスターとなった茅原悠紀。ボートレースが大好きな若者がプロデビューした当時の気持ちは変わっていない。変化したのは責任感。勝つことを、より渇望するようになっている。舟券や投票によって支持してくれるファンへ返礼しようという感謝の気持ちである。多摩川は2021年に周年記念を制しており相性はいい。

オールスター優出は過去6回、今度こそタイトル奪取だ！

期末のボートレース児島72周年の準優でフライングを切った桐生順平だが、決してカゲを落とすことはない。「自分にとってはどんな声も、どんな状況もためになる」と語ったことがあるように、逆境にめげるような人物ではない。SG21優出の内、オールスターファイナルは6回。多摩川で自身４つめのSGタイトル奪取にまい進する。

ファンの共感の輪がさらに広がるオールスター

SGやG1のオープニングセレモニーで特別に盛り上がるのが宮地元輝。試練や困難に立ち向かってきた過程や成果がファンの心を打っているのだ。そして、勝つためなら一切の妥協を排する姿勢もファンのためにある。容易くないこと、普通ならできないことをやってくれるアスリートに集まる支持は、世代を超え特に若者に広がっており際限がない。

内面に熱き魂をもつ実直なアスリート、見参！

2年連続2回目のオールスターというのが意外。SGを中心とした記念戦線で活躍し結果も残しているからだが、実直で生真面目な性格ゆえ、あまり目立ちたいと思わないのだろう。2017年のびわこ周年記念や2022年の浜名湖ボートレースメモリアルの表彰セレモニーで流した涙に、片岡雅裕の情熱がみえた。この感激は何度あってもいい。

オールスターのタイトルホルダーは多摩川周年覇者

2020年の住之江ボートレースオールスターは感動的だった。シリーズを牽引し続けた篠崎仁志がデビュー12年8カ月目にしてSG初タイトルを手にした瞬間だったからだ。兄・元志のレースが攻撃的とすれば、仁志のそれは自在。展開に応じ、臨機応変に対応する力がある。多摩川は周年記念（2016年）を制覇するなど相性もいい。注目したい。

児島周年のFがあろうとも、全力をレースにそそぐ

それは責任感からくるものであったろう。4月の児島72周年記念準優でフライング。規則により制約を受ける身となってしまった。その衝撃は計り知れないものがあるが、だからといって守屋美穂の責任感にかげりが生じることはない。できる範囲で力を尽くすはず。ましてや舞台はオールスター。「見ていてください」の言葉に力がこもる。

ファンは、コース不問に戦えることをよく知っている

オールスターは2年連続3回目。昨年はファイナルに進出（6着）している。峰竜太門下生であることはつとに有名だが、レースには自らつくりあげてきた安定感がある。それはコース不問の成績。過去1年間（2023年4月1日～2024年3月31日）の5コース1着率が15.7％もあるのだ。ファンは山田康二の特徴をよく知っている。

女子初のSGウイナーの魅力は内に秘めた感謝の心

3年連続8回目の大舞台となった遠藤エミ。70年以上にわたる長いボートレースの歴史に刻んだ女子初のSGウイナーという称号は永遠に消えることはない。その後ろ盾となったのが応援者の存在。「自分以上に自分を信じてくれるファンがいる…」という至言も永遠のものだ。多摩川は2021年のレディースチャレンジカップ優勝水面である。

周囲を明るく照らすアスリートはセンター戦に威力

4年連続5回目の大舞台に立つことになった上野真之介。その自然体は、周囲を明るく照らすだけでなく、勇気づけてもくれる。朗らかに強い者に立ち向かっていき、結果に一喜一憂しない。際立つのはセンター戦。過去1年間（2023年4月1日～2024年3月31日）の3・4コースの1着率はともに30％を超えている。覚えておいて損はない。

端正で隙がなく厳しいレースの体現者がここに

いつもボートレースのことを考えている人物ながら、視野が広い。地元で行なっている社会貢献活動はそういうところから育まれている。その端正な姿同様、レースも隙がなくそれでいて厳しい。舟券を託したくなるゆえんだ。2023年は住之江グランプリシリーズでSG3冠目を獲得。前回大会（2023年芦屋）ファイナル5着を超え、栄冠を目指す大会だ。

クイーンズクライマックス女王の3連対率は76.5％。

2023年12月の多摩川クイーンズクライマックス優勝がデビュー14年9カ月目だと聞いて驚く人は少なくない。浜田亜理沙のポテンシャルはデビュー当時から評価されていたが、結果に結びつかなかったのだ。この1年間（2023年4月1日～2024年3月31日）の3連対率は76.5％と貢献度は極めて高い。夫・中田竜太の共演も楽しみだ。

夫唱婦随で臨むSG2大会目に俄然期待集まる！

委員会推薦で4年ぶり6回目の出場となった中田竜太。妻の浜田亜理沙とともに出場することもあり話題を呼んでいる。3月の戸田ボートレースクラシックに続き、SG2大会連続である。ほぼ1艇身の安定したスタートから繰り出されるのは状況に応じた自在戦。戦いぶりに柔軟性があるだけに、展開を巧くとらえられるのだ。注目である。

鋼の精神の持ち主だからこそ実現できる独自性がある

個性派レーサーの鑑は、勝つこともさることながら、なにより負けるリスクを怖れていない。だからこそ、思い切った調整やコース取りが可能なのだ。そして、結果が出せた時もうまくいかない時も態度は同じ。菅章哉は鋼の精神の持ち主である。オールスターは3年連続3回目。ファンが期待を寄せる「伸びを仕上げた強烈なレース」にまい進する。

2021年の第48回大会（若松）優出2着を超える！

ボートレースオールスターは2年ぶり3回目。初めて出場した2021年の第48回大会（若松）では優勝戦に進出、2着に輝いている。レース足を仕上げ巧みにターンする時、波乱を起こすこともあるのが佐藤翼。記念初Vは2021年10月の児島周年記念。今度はこの多摩川でSGタイトルに挑戦。大きな栄冠をファンとともに目指す。

「賞金稼ぎ」にプロの存在意義を見出すアスリート

「自分は賞金稼ぎです」。磯部誠は昨年、地元ファンを前にこう発言した。これは賞金という数字にプロの存在価値があるという考えの表れ。勝率や優勝回数と同じと考えれば分かりやすい。5年ぶり5回目の出場は昨年のグランプリ優出（3着）が導いたもの。昨年6月の大村グランドチャンピオン以来、2つ目のSGタイトルを目指す。

男子相手に位負けしないレース力を武器に戦う

昨年の芦屋第50回大会に続き2年連続2回目の出場となった。レース展開力は秀逸で、男子相手に位負けしないのが渡邉優美の魅力。際立つのは4コース戦で、過去1年間（2023年4月1日～2023年3月31日）の1着率は28.0％もある。いかに鋭いターンを持ち味としているかが分かる数字だ。自力をそのまま発揮すれば栄冠も夢ではない。

マルトレで鍛えたフィジカル＆メンタルが武器

今年はここまで優勝こそないが、3月の尼崎と住之江の周年記念競走で優出（5着・6着）するなど、堅調に戦っている。「マルトレ」と称されるトレーニングによって体幹だけでなくメンタルも強化してきた経緯がある。ボートレースオールスターは2年ぶり4回目。ファンの力強い後押しを力に変え、丸野一樹はSG初優勝に向け前進する。

水面特徴を最もよく知る多摩川V7のイケメン

地元多摩川は通算V7。昨年12月にも優勝をしている。水面を最もよく知る一人として優勝候補の一角に名があがってもいいだろう。その端正でスマートな姿に似合わず、養成時代はアウト1本で通すなどバンカラな一面を持つのが永井彪也。まずは、2019年グランプリシリーズ（住之江）での優出（2着）以来、2度目のファイナルを目指す！

多摩川は、過去3年間の3連対率70.4％と好相性

上條暢嵩のレースは外連味がない。正統派であり、攻撃と守備のバランスも秀逸。大きな穴のないトップレーサーである。記念タイトルはG1３つ。そのいずれもが下関だが、他を不得意としているわけでなない。事実、過去3年間（2021年4月1日～2024年3月31日）の多摩川勝率は7.22。3連対率も70.3％あり、十分期待に値する。

今年2月の近畿地区選手権で優勝し勢い秀逸

今年2月、尼崎で開催された近畿地区選手権競走で優勝したのが山崎郡。オール3連対の圧勝を支えたのは機力だけではない。「型を決めず状況に合わせる」対応力の賜（たまもの）でもあるのだ。ボートレースオールスターは3年連続3回目。その実力と魅力がファンの間に定着していることの証左だ。多摩川は過去V2（2017年と2022年）。好相性水面である。

2コースと4コースを得意とする群馬の精鋭登場！

椎名豊の記念初Vは2022年7月の尼崎オーシャンカップ。その後、2023年10月のびわこ周年記念でG1タイトルを手にしている。結果を出しているのは2コースと4コース。過去1年間（2023年4月1日～2024年3月31日）でともに25％近い1着率があり、切れ味鋭い差しハンドルで勝負しているのが分かる。2年連続2回目のオールスターで昨年（準優4着）以上の成績をマークする！

オーシャンカップを含めV8とした昨年を上回る！

昨年は、児島第28回オーシャンカップを含めV8。2024年前期適用勝率も8.17でキャリアハイをマークしている。続く2024年後期は4月15日現在6.78ながら、決して不調ではない。調子の出ない時にこそ、努力が道を拓くと信じてきた過去がある。日本一といわれる多摩川の静水面を舞台に八面六臂（はちめんろっぴ）の活躍を期す羽野直也だ。

大村BBCトーナメントに続き、江戸川は完全Vと勢い満点

今年1月の大村BBCトーナメントで優勝し3つ目のG1タイトルを手にすると、続く江戸川ではパーフェクトVを達成。完全に勢いにのっている。「まだ誰もやっていない調整や乗り方があるはずだ」と仮説を立て立証してきたのがここまで。関浩哉流が確立する時、SG戦線で押しも押されぬ存在となることだろう。このシリーズはその入り口だ。

2022年の最多勝レーサーは昨年記念ウイナーの仲間入り

2022年、通算V10とした新開航は年間125勝を挙げ「最多勝利選手」に輝いている。2位の益田啓司は113勝。先輩レーサーを圧倒したカタチだった。学生時代は野球に打ち込み、世界大会にも出場したことがあるだけに度胸は満点。昨年11月には常滑のダイヤモンドカップ優勝で記念ウイナーの仲間入りを果たしている。今度はSGだ。

男女混合で戦うことを望む北陸のキラ星が初参戦

このボートレースオールスターファン投票で5,341票を獲得。SG初参戦を決めている。工業女子であり、弓道家であり、歴女でもあるのが西橋奈未。興味をもったことに対し貪欲に取り組む性格だ。レーサーを目指したそもそもの動機が「男女入り混じり競い合える競技であること」。その姿勢を支持してくれたファンに、レースで恩返しするはずだ。

完全なるオールマイティレーサーが多摩川を舞う！

末永和也は2022年の最優秀新人選手。新人の中で獲得賞金・勝率・1着回数で1位だったことが理由だ。そのレース力は過去1年間（2023年4月1日～2024年3月31日）のコース別1着率に表れている。1コース75.0％、2コース30.0％、3コース25.0％、4コース29.4％、5コース20.0％、6コース8.1％と驚異的だ。

いつSGを制してもおかしくない実力派に期待集まる

2019年11月に唐津でデビューし4年半が経った。来期適用勝率は4月14日時点で7.25。自己最高をマークしている。2022年10月に若松で初優勝を飾ると、2023年は九州地区選手権を含めV7。レーサーとしてのポテンシャルをいかんなく発揮している。コースをまったく問わない戦いぶりはすさまじく、いつSGで優勝してもおかしくない。