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レース展望

 女子レーサーの競演だ。ボートレースびわこでは10月17日から「G3オールレディース ビーナスちゃんカップ」が開催される。秋の湖都に女子選手が集結し、熱く華やかな戦いを繰り広げる。

 地元の滋賀支部からは水口由紀香川素子清水未唯の3人が出場予定。遠藤エミが女子戦選出除外中で不在となるため、香川にかかる期待が大きくなってきそうだ。

 香川は8月の丸亀レディースチャンピオンで女王戴冠を果たすなど、7~9月にかけて6節連続優出を飾る大活躍。今期勝率6.67をマークしており2期ぶりのA1級復帰が濃厚な状況だ。びわこでも8月のお盆レースで優出5着、9月の一般戦で優出3着と近況好走を連発。地元ファンの前で女王の華麗な舞を見せてきた。香川はびわこ通算14優出4Vの実績を誇り、06年女子リーグ、14年オール女子戦、20年男女ダブル戦、21年男女ダブル戦と優勝を重ねてきた。当地5回目の優勝をめざして今節に臨む。

 遠征勢ではまず海野ゆかり(広島)に注目したい。びわこ通算11優出2Vと当地好相性。09年一般戦と17年オールレディースで優勝している。当地前走となる昨年11月のびわこオールレディースでも優出3着に入る活躍を見せたばかりだ。また海野は9月の江戸川オールレディースで約1年9カ月ぶりの優勝を飾るなど近況好リズム。女子賞金ランキング15位まで上がってきただけに、クイーンズクライマックス出場をめざすうえでも好相性のびわこで結果を残しておきたいところだ。

 近況リズムでは長嶋万記(静岡)も楽しみだ。6月の尼崎オールレディースと7月の浜名湖オールレディースで優勝するなど今期4優出2Vをマーク。今期勝率は現在7.08で6期ぶりの勝率7点台が狙えそうな勢いだ。長嶋はびわこ通算4優出0Vでまだ当地優勝歴こそないが、びわこ前走となる今年4月の一般戦では遠藤エミや磯部誠らとV争いを演じて優出2着に入っている。今節はびわこ初Vのチャンス十分だろう。

 勢いなら藤原菜希(東京)がナンバーワンか。今期6優出2Vと近況大暴れが続き、今期勝率7.08は今節出場メンバーのなかでトップの数字。5期ぶりのA1級復帰を確実としている。びわこは過去6節走って優出ゼロと実績に乏しいが、いまの藤原なら水面相性は不問だろう。持ち前の気迫の走りでV争いをにぎわせそうな気配十分だ。

 また今節は23年前期級別審査期間(5月1日~10月31日)の終盤であるとともに、G2レディースチャレンジカップ選考期間(1月1日~10月31日)の締め切りが迫るなかでの開催でもある。女子賞金ランキング18位の金田幸子(岡山)、20位の浜田亜理沙(埼玉)、22位の三浦永理(静岡)、25位の宇野弥生(愛知)、26位の中里優子(埼玉)、27位の松本晶恵(群馬)らは勝負駆けになってくる可能性がある。なかでも注目したいのは松本か。19年にびわこオールレディースで優勝するなど当地通算9優出1Vの実績を持つだけに目が離せない。

 そのほかにもびわこ通算11優出2Vの実績がある日高逸子(福岡)や、昨年11月のびわこオールレディースで優出2着に入っている堀之内紀代子(岡山)、今年2Vと急成長中の今井裕梨(群馬)、デビュー初Vを08年びわこオール女子戦で飾っている魚谷香織(福岡)、スタート力と速攻が魅力の土屋南(岡山)など楽しみな選手がそろっている。激戦ムード高まるびわこオールレディースだ。

(データはすべて9月26日現在。カッコ内の表記は支部)