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レース展望

 ボートレースびわこでは「G2びわこモーターボート大賞 ~スター候補襲来!~」が7月13日から開催される。A1級26人、A2級24人が参戦予定。夏間近の湖都で熱いバトルを繰り広げる。

 V候補筆頭は石野貴之(大阪)だろう。3月の福岡SGボートレースクラシックで優勝するなど今年6優出2Vと好調。昨年の不振を脱して本来の力を取り戻してきた。賞金ランキングは現在2位につけており、2年ぶり8回目のグランプリ出場はもう当確。狙いはトライアル2ndから出場できる賞金ランクトップ6入りへ移っているだけに、このびわこG2でも結果を残して賞金を上積みしたい状況だ。びわこは10年にG1近畿地区選、14年にG2秩父宮妃記念杯で優勝するなど通算5優出2Vと水面相性上々。当地3つ目のタイトルを目指す戦いに注目したい。

 対抗一番手は上野真之介(佐賀)か。前期勝率7.62は今節出場メンバーのなかでトップの数字だ。5月の若松ボートレースオールスターで予選14位、6月の児島グランドチャンピオンで予選12位に入るなどSG戦線でも安定した成績を残している上野だけに、G2では格上の存在といって間違いないだろう。びわこでは3優出1Vの実績があり、18年のG2びわこモーターボート大賞では惜しくも優出2着だった。今度こそ頂点に立ちたいところだ。

 平尾崇典(岡山)も侮れない。前期勝率7.46は上野に次いで今節2位の数字。伸び足を仕上げて速攻を仕掛けるスタイルで白星を量産しており、今年1着60本は全選手中4位タイという好成績だ。びわこは通算6優出3Vをマークしている好相性水面で、08年にはG1びわこ周年で優勝した実績も持つ。まくり連発でV争いをかき回す存在となるのか。

 河合佑樹(静岡)は雪辱戦だ。昨年10月のびわこG2秩父宮妃記念杯で優勝戦1号艇に乗る活躍を見せたが、大上卓人の4コースまくりを浴びて無念のイン戦6着。タイトルを取り逃す悔しい結末となった。あのあとびわこは2節走っているが、今年1月の一般戦で優出4着、4月の一般戦で優出3着としっかり結果を残している。リベンジのびわこG2初制覇へ準備万端だろう。

 そのほかでは昨年11月にびわこG3企業杯で優勝した仲谷颯仁(福岡)や、18年にびわこでのG1近畿地区選で優勝している野添貴裕(大阪)、SGタイトルホルダーの平石和男(埼玉)、三角哲男(東京)、森高一真(香川)、丸岡正典(大阪)、昨年9月のびわこPG1ヤングダービーで優出4着に入った関浩哉(群馬)、びわこは過去3節走って3優出1Vと相性抜群の竹井貴史(福岡)らに注目したいところ。実績十分の白石健(兵庫)、三井所尊春(佐賀)、土屋智則(群馬)、羽野直也(福岡)、永井彪也(東京)らも見逃せない。

 また女子レーサー3人も楽しみな存在。18年にびわこG2レディースオールスターで優勝した中村桃佳(香川)、19年にびわこオールレディースで優勝している松本晶恵(群馬)、びわこ優出2回の大山千広(福岡)は初日ドリーム1号艇だ。

 そして迎え撃つ地元の滋賀支部は川北浩貴北中元樹君島秀三川島圭司澤田尚也というラインナップ。03年の秩父宮妃記念杯に続く2回目の地元G2制覇を狙う川北や、前期勝率6.23で3期ぶりのA1級復帰を果たした北中、昨年のG1びわこ周年で優出2着に入った君島、G2以上の出場は約4年ぶりとなる川島など楽しみなメンバーがそろった。

 なかでも目が離せないのはびわこフレッシュルーキーの澤田だ。前期勝率6.03をマークしてA2級初昇格。4月の三国戦で3コースまくり差しを決めてデビュー初Vを飾るなど近況伸び盛りの注目株だ。G2以上のレースを走るのは今回が初めて。トップレーサーたちを相手にどんな戦いを見せるのか楽しみにしたい。

(データはすべて6月28日現在。カッコ内の表記は支部)