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レース展望

ボートレースびわこの開設70周年記念「G1びわこ大賞」が10月2日から開催される。秋深まる湖都に全国からトップレーサーが集結。熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げる。

V争いのカギを握るのはなんといっても地元の滋賀支部勢だろう。吉川昭男川北浩貴守田俊介深井利寿君島秀三馬場貴也是澤孝宏遠藤エミ澤田尚也の9人が参戦する。滋賀勢は18年~20年にびわこ周年3連覇(18年守田俊介、19年丸野一樹、20年馬場貴也)を達成。しかし昨年は峰竜太の優勝で、4連覇はならなかった。今年は2年ぶりの奪還をめざす戦いになる。

地元のエース格は馬場貴也だ。今年3月に行われたびわこG2秩父宮妃記念杯で優勝。予選をトップ通過し、準優はイン戦2着に敗れたが、優勝戦で4コースからまくりを決めて頂点へ。追い風8mで安定板使用の2周戦となった優勝戦で、コンマ05の弾丸ショットを決めてまくり切ったレースは圧巻だった。今年の馬場はSGでの優出こそまだないものの、G1・G2で8優出3Vという活躍ぶり。賞金ランキングも4位の好位置につけている。このびわこ周年を制してさらにランクアップしたいところだ。びわこ周年は20年にV歴。目の覚めるような5コースまくり差しを決めて地元周年初Vを飾ったのが記憶に新しいだろう。2年ぶりのタイトル奪還を狙う戦いに注目したい。

守田俊介はびわこ周年で14年と18年に優勝。昨年も準優で2コース差しを決めるなど大いに見せ場をつくって優出3着に入る活躍を見せていた。今年は4年ぶり3回目の地元周年制覇を狙う。

吉川昭男は雪辱戦だ。今年3月のびわこG2秩父宮妃記念杯で予選3位通過の活躍を見せるも、準優1号艇でイン戦3着に終わって敗退。優出を逃す悔しい結果となった。また吉川は8月のびわこお盆レースでも優勝戦1号艇でイン戦2着に敗れて優勝を逃す無念を味わっている。今度こそ勝負どころで勝ち切って栄冠をつかみたい。

そのほかにもSGボートレースクラシック覇者の遠藤エミや、今年2月にびわこでの近畿地区選手権でG1初Vを飾った是澤孝宏、20年のびわこ周年で優出2着に入っている君島秀三、8月の三国ルーキーシリーズで優勝するなどリズム上々の澤田尚也など地元勢は好メンバーがそろう。丸野一樹がF休みで不在なのは残念だが、滋賀支部一丸となって地元ファンを沸かせる走りを見せてくれそうだ。

遠征勢ではまず山口剛(広島)に注目したい。今年の山口はSG・G1で5優出1Vをマークする充実ぶり。6月の常滑周年で優勝、6月のSGグランドチャンピオンで優出6着、8月のSGボートレースメモリアルで優出2着に入るなど活躍し、賞金ランキング首位に躍り出た。12年ぶり2回目のグランプリ出場がすでに当確の状況だ。山口はびわこ通算10優出3Vと当地好相性で、びわこ周年でも11年に優出3着、13年に優勝、14年に優出2着、18年に優出5着と、4優出1Vの好成績を残している。勢いに乗る山口が得意のびわこで大暴れ必至か。

広島勢では大上卓人(広島)も見逃せない。20年にびわこG2秩父宮妃記念杯で優勝している。また今年3月の秩父宮妃記念杯でも優勝戦1号艇に乗る活躍。イン戦3着に終わって大会2連覇は逃したが、びわこ相性の良さを改めて印象付ける一節だった。今回もV争いをにぎわす存在になってくる可能性十分だ。

そのほかにもびわこ周年は96年・04年・15年と3回優勝している松井繁(大阪)や、16年びわこ周年と20年びわこG2秩父宮妃記念杯でV歴を持つ湯川浩司(大阪)、賞金ランキング上位につける原田幸哉(長崎)、菊地孝平(静岡)、瓜生正義(福岡)、18年にびわこG2MB大賞で優勝するなど当地相性抜群の長田頼宗(東京)、20年にびわこでヤングダービーを制した磯部誠(愛知)など遠征勢もメンバーは強力。地元勢vs遠征勢の激しい戦いとなりそうだ。

(データはすべて9月13日現在。カッコ内の表記は支部)