レース展望

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団体戦4連覇を狙うレディースか、意地の反撃を目指すルーキーズか

ボートレース尼崎では1月29日から「ボートレースレディースVSルーキーズバトル」が開催される。個人で優勝を争うのはもちろん、レディースチームとルーキーズチームに分かれて団体戦も争われるこの大会。18年に創設され、これまで三国、江戸川、びわこ、津、丸亀、常滑、宮島と7回開催されてきた。第8ラウンドの舞台が尼崎だ。

過去7大会で団体戦はレディースが4勝、ルーキーズが3勝。現在レディースが3連覇中と優勢だ。今回はルーキーズが意地を見せて団体戦成績をタイに持ち込むのか、それともレディースが4連覇を果たしてリードを広げるのか。

では尼崎大会に臨む両チームの陣容を見ていこう。まずレディースチームはA1勢から鎌倉涼(大阪)、小野生奈(福岡)、中田夕貴(埼玉)、實森美祐(広島)が参戦。そのほかにも尼崎4Vを誇る角ひとみ(広島)や、実績上位の淺田千亜希(徳島)、昨年11月のびわこオールレディースで優勝するなど好調な落合直子(大阪)、尼崎初出走となる西橋奈未(福井)らが名を連ねる。

小野生奈は尼崎5優出2Vと当地好相性。16年に男女混合の一般戦で優勝し、昨年7月にはヴィーナスシリーズでオール2連対Vを飾っている。また18年に尼崎でのSGボートレースオールスターで予選4位(準優4着)の快走を見せたのも記憶に新しいところだろう。小野はレディースVSルーキーズバトルに過去2回出場しているが、19年びわこ大会ではフライング、20年津大会では予選7位の次点で敗退と結果を残せていない。今回こそレディースのエース格として存在感を見せたい。

鎌倉涼は昨年女子賞金ランキング13位の次点で惜しくもクイーンズクライマックス出場こそ逃したが、21節走って10優出5Vという見事な活躍を披露。5Vのうち3Vは節間オール3連対で飾るなど、手のつけられない強さを見せる節も少なくなかった。鎌倉は今回がレディースVSルーキーズバトル初参戦。尼崎は15年男女ダブル戦と20年ヴィーナスシリーズで優勝2回の実績がある水面だけに楽しみだ。ちなみにこれまでレディース勢で個人戦優勝を果たしたのは20年丸亀大会の平高奈菜のみ。女子2人目の個人戦ウィナーが生まれるのか。

實森美祐もポイントゲッターとして期待がかかる。レディースVSルーキーズバトルは4大会連続4回目の出場で、過去3回はいずれも団体戦勝利に貢献。20年丸亀大会では開幕3連勝を含む節間4勝と大暴れし、21年常滑大会では団体戦6走で1着2本のオール3連対という活躍を見せた実績がある。尼崎は18年オールレディースで優出4着に入るなど相性上々。今回も団体戦勝利の女神となるのか。

対するルーキーズチームはA1勢から栗城匠(東京)と宮之原輝紀(東京)が参戦。22年トップルーキーにも選出された東京118期コンビがチームを引っ張る。

栗城匠は昨年5月の平和島周年でG1初Vを飾って大ブレイク。ただその後は18節走って4優出0Vとややトーンダウンしている。3月のボートレースクラシックでSGデビューを飾ることも決まっているだけに、ここからリズムを上げていきたいところだ。レディースVSルーキーズバトルは4大会連続4回目の出場。20年丸亀大会は予選落ち、21年常滑大会は準優敗退、21年宮島大会は予選落ちと苦戦し、いずれも団体戦で敗れている。今度こそエースの働きを見せて団体戦勝利に導きたい。

宮之原輝紀は近況好調だ。昨年11月の桐生G3企業杯で3コースまくり差しを決めて優勝し、昨年12月のびわこルーキーシリーズでも4コース差しを決めて優勝。多彩な攻めに磨きをかけて優勝を量産し始めている。レディースVSルーキーズバトルは過去3回出場しているが、18年三国大会は途中帰郷、21年常滑大会は準優敗退、21年宮島大会は予選落ちと結果を残せていない。宮之原の出来がルーキーズの浮沈のカギとなってきそうだ。

そのほかでは昨年常滑でのレディースVSルーキーズバトルで優出4着に入っている井上忠政(大阪)や、昨年10月の唐津ルーキーシリーズでデビュー初Vを手にした高橋竜矢(広島)、順調な成長ぶりを見せている122期養成所チャンプの原田才一郎(福岡)、昨年5月の若松戦でデビュー初優出初Vを飾って話題になった山田和佐(広島)らに期待したい。

なお地元の兵庫支部からはレディースの武井莉里佳、ルーキーズの宮田龍馬数原魁登玉隼百が参戦。見せ場をつくるのか注目だ。
※4530 小野生奈 選手、5028 原田才一郎 選手は欠場となりました。

(データはすべて1月7日現在。カッコ内の表記は支部)