
グランプリ覇者が存在感を示す。白井は昨年12月の大村GPで初優勝。師匠・今村豊(引退)との"二人の夢"だった黄金のヘルメット初戴冠を果たした。今年は昨年8月の浜名湖メモリアル優勝戦Fの罰則のため一般戦回りとなったが、ここまでV10を達成するなど、格の違いをみせつける結果となった。鳴門は昨年12月のBBCトーナメント(5着)と、16年6月の63周年(6着)のG1を含め3優出(優勝は18年12月の一般戦でV)。今年10回の優勝は全て海水のボート場で、鳴門でも活躍の期待は膨らむばかり。G1は8月の常滑70周年から復帰。前節の三国チャレンジカップからSGの舞台にも帰ってきた"関門のホワイトシャーク"が鳴門の海で大暴れだ。

ボート界トップレーサーの一人で、類まれな旋回力は誰しもが認めるところだろう。 好センスの持ち主・池田がこれまで積み上げたSG優勝は10回。今年5月の芦屋オールスターではファン投票1位の座に返り咲くなど、実力と人気を兼ね備えた"スター選手"だ。今年も1月のびわこBBCトーナメント(3着)を皮切りに一年を通してG1、SGの特別戦でしっかりと賞金を稼ぎ、年末の住之江グランプリの出場権をつかみ取った。野中和夫、植木通彦(ともに引退)、松井繁、田中信一郎に並ぶ史上5人目のGPV3を果たすためにも2012年9月の59周年と21年9月の68周年でG1V2の実績を誇る鳴門で結果を出して、さらにリズムを上げたい。

好相性の水面でリズムに乗ってみせる。 毒島は今年3月の多摩川68周年と大村70周年でG1V。春先から好結果を出したが、その後はなかなかペースが上がらず...。それでも7連続10度目のグランプリ(住之江)出場を決める辺りはさすが"SG7冠男"といったところだろう。 鳴門は2016年7月のオーシャンカップ(6着)を含め6優出してV4。その内、18年10月の65周年と同11月のダイヤモンドカップで"当地G1で2連続V"を飾っており、水面実績は十分(15年10月の当地62周年も制しているが、護岸工事中だったため宮島ボートでの代替え開催だった)。初日ドリーム戦から登場する今シリーズで好結果を出して勢いを取り戻す。

"ボート界最速男"が本領発揮だ。 馬場は昨年10月のとこなめダービーで3度目のSG優勝を飾るなど年間を通して活躍しMVPに選ばれたが、今年もそん色のない走りをみせている。7月の児島オーシャンカップは優勝戦1号艇で6着に敗れたものの、8月の福岡メモリアルでは再び優勝戦1号艇をつかみ取ると、しっかりと逃げて"リベンジV"を見事に達成した。ボート界トップクラスの旋回力を誇っており、シャープなまくり差しはまさに絶品レベルだ。鳴門は2020年10月の一般戦でV1。水面実績は乏しいが、12年1月に地元・びわこで1分42秒2の日本レコードタイムをマークして"日本最速男"と呼ばれる馬場なら不安よりも活躍の期待の方が大きいだろう。

SG初出場だった昨年12月の大村グランプリシリーズでいきなり優出(4着)した好素質がさらなる進化を遂げた。 島村は今年初優勝を飾った3月の住之江一般戦から6月の児島一般戦まで7場所連続で優出。優勝6回、準優勝1回という抜群の成績を残したが、その"優勝の中身"も実に素晴らしい。4月の宮島69周年で2コースまくりを決めて初タイトルをつかみ取ると、5月の児島71周年では予選トップ通過からの王道VでG1連続Vを達成した。ルーキー時代から期待されていた徳島支部の"新星"の次なる目標は当然ながら地元G1初制覇だろう。鳴門では目下2節連続優勝中。勢いに乗って地元タイトル初戴冠を狙う。