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レース展望

ボートレース桐生の開設67周年記念「G1赤城雷神杯」が9月13日から開催される。秋の足音が聞こえ始める9月半ばの上州に、全国からトップレーサーが集結。秋の夜長にナイター水面で激戦を演じる。

 地元の群馬支部から参戦するのは江口晃生秋山直之久田敏之毒島誠金子拓矢土屋智則椎名豊だ。SGタイトルホルダー4人を擁する豪華メンバーで遠征勢を迎え撃つ。

 地元のエース格はもちろん毒島誠だ。昨年9月に行われた前回の桐生周年で優勝。1・1・2・1・1・2・1・1着のオール2連対Vで圧勝し、15年と20年に続く3回目の地元周年制覇を成し遂げた。今年は連覇をめざして登場。8月の桐生お盆レースで優勝したばかりで、準備万端で地元G1の大一番に臨めそうだ。これまで桐生周年の2連覇は04・05年の山崎智也、10・11年の中里英夫が達成している。毒島が3人目に名を刻むのか。

 土屋智則は3月のSGボートレースクラシックで優勝。今回の桐生周年はSGタイトルホルダーとなってから初めての地元記念レース出場になる。昨年の桐生周年では地元G1初優出を果たして優勝戦6着に入る活躍を見せていた。今年は桐生記念初Vを狙うのみだ。

 その他にも06年桐生周年覇者の江口晃生、07年桐生周年覇者の秋山直之、桐生周年2優出の実績がある久田敏之、18年の桐生周年で優出3着に入った金子拓矢、桐生最近10節で7優出2Vをマークしている椎名豊と地元勢は顔ぶれ多彩。優勝戦ピット独占も夢ではないだろう。

 対する遠征勢ではまず桐生順平(埼玉)に注目したい。21年に行われた前々回の桐生周年で優勝。3・1・2・3・2・2・1・1・1着のオール3連対Vで頂点に立ったのが記憶に新しい。桐生は当地記念6優出1Vと抜群の実績。今回もV争いに絡んでくる可能性大だろう。

 峰竜太(佐賀)も楽しみだ。桐生は通算8優出4Vと相性上々。12年桐生周年で優出3着、12年桐生SGボートレースメモリアルで優出3着、15年桐生周年で優出2着と当地記念優出も3回を数える。桐生参戦は20年2月の一般戦で優勝して以来で約3年7カ月ぶり。久々の登場で桐生記念初タイトルを狙う。

 魚谷智之(兵庫)は雪辱戦だ。5月のG2桐生MB大賞で優勝戦1号艇に乗る活躍。しかしイン戦2着に敗れて優勝を取り逃がす悔しい結末となった。今度こそ栄冠をつかみたいところ。07年オーシャンカップに続く2つ目の桐生記念タイトルをめざす。

 その他にも17年と19年に桐生周年で優勝している松井繁(大阪)や、桐生でSG優勝2回を誇る瓜生正義(福岡)、16年のボートレースメモリアルで桐生SG優勝歴を持つ菊地孝平(静岡)、昨年の桐生周年で優出している井口佳典(三重)と海野康志郎(山口)、19年に桐生SGチャレンジカップで優勝した石野貴之(大阪)、8月の桐生マスターズリーグで優勝したばかりの田中信一郎(大阪)、13年に桐生で新鋭王座決定戦を勝った篠崎仁志(福岡)など遠征勢にも桐生好相性の選手が多数。また8月のSGボートレースメモリアルで優出した原田幸哉(長崎)、重成一人(香川)、桑原悠(長崎)など近況好リズムの選手も見逃せない。

 地元勢vs遠征勢の構図がはっきりしている桐生周年。激戦必至の秋の上州決戦だ。

(データはすべて8月27日現在。カッコ内の表記は支部)