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レース展望

 ボートレースびわこでは6月27日から「G2秩父宮妃記念杯」が開催される。びわこ恒例のG2レースに強豪レーサーが多数参戦。大きな注目を集めるシリーズとなりそうだ。

 V争いを引っ張りたいのは地元の馬場貴也(滋賀)だ。馬場は前々回の秩父宮妃記念杯の覇者。優勝戦では追い風8mで2周戦となる厳しいコンディションのなか、4コースからコンマ05のトップスタートを決めて豪快にまくって頂点に立った。秩父宮妃記念杯の出場はそのとき以来で2大会ぶり。再び気迫の走りを見せてタイトル奪還を果たすのか注目だ。馬場は徳山SGグランドチャンピオンを走ったあと中0日でびわこに参戦し、今節が終わると再び中0日で尼崎G2全国ボートレース甲子園に転戦というスケジュール。今年の馬場は記念1優出1Vとリズムに乗り切れていないだけに、勢いをつける3連戦にしたい。

 地元の滋賀支部からはその他にも川北浩貴深井利寿柘植政浩君島秀三澤田尚也が参戦。03年に秩父宮妃記念杯で優勝している川北をはじめ、昨年びわこ4優出をマークした深井、5月の若松戦で優出2着に入るなど近況好調気配の柘植、びわこG1優出2回の実績がある君島、昨年の秩父宮妃記念杯で予選4位の好走を見せた澤田と好メンバーがそろっているだけに目が離せない。

 遠征勢ではまず白井英治(山口)に注目だ。G1・G2出場停止の期間が6月半ばで終了し、この秩父宮妃記念杯が今年初の記念レース登場になる。白井は今年ここまでG3以下のみで16節走り、13優出7Vという圧倒的な走りを披露。1月の下関戦では7連勝パーフェクトV、4月の若松戦では7戦6勝の準パーフェクトVを飾るなど、グランプリウィナーが貫禄の走りで強さを見せてきた。きたるべき記念レース復帰の時に向けて牙を研いできたホワイトシャークが、久々の大舞台でどんな戦いを演じるのか注目したい。

 峰竜太(佐賀)はびわこ通算6優出4Vと当地好相性。21年にびわこ周年で優勝したのも記憶に新しい。今年3月の秩父宮妃記念杯でも節間オール3連対の活躍でV争いを沸かせ、惜しくも平本真之に競り負けたものの優出2着という結果を残している。今回は頂点をめざすのみだ。近況のは3月の三国周年で優出4着、4月の津周年で優勝、6月の蒲郡周年で優出5着とさすがの走りを見せ、賞金ランキングも8位まで上がってきた。好相性のびわこで勢いが加速するのか。

 その他にもV戦線をにぎわせそうな選手は多数いる。湯川浩司(大阪)はびわこ通算8優出4Vを誇り、16年のびわこ周年や20年の秩父宮妃記念杯などでV歴。今年3月の秩父宮妃記念杯でも優出5着の活躍を見せたばかりだ。山口剛(広島)は13年にびわこ周年で優勝するなど当地G1優出4回と抜群の実績。笠原亮(静岡)は05年にびわこ周年で優勝しており、山本隆幸(兵庫)は17年に秩父宮妃記念杯を制している。また20年3月の秩父宮妃記念杯で優出3着に入った廣瀬将亨(兵庫)と、20年10月の秩父宮妃記念杯で優出2着の秦英悟(大阪)にも注目したい。

 近況リズムでは6月の蒲郡周年で約4年ぶりのG1制覇を果たした吉田拡郎(岡山)や、5月の芦屋SGボートレースオールスターで優出6着に入った山田康二(佐賀)らが有力なV候補となってくるだろう。

 女子レーサーも楽しみだ。堀之内紀代子(岡山)、高田ひかる(三重)、土屋南(岡山)と攻撃力抜群の3人が登場する。特に堀之内は21年のびわこオールレディースで優出2着、22年のびわこオールレディースで優勝、今年5月のびわこ一般戦で優出2着に入っており当地3節連続優出中とびわこ好相性。5月の一般戦では解禁されたばかりのチルト3度も駆使して大暴れしただけに、秩父宮妃記念杯でも台風の目となる可能性十分だろう。

(データはすべて6月7日現在)