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レース展望

 ボートレースびわこでは3月10日から「G2秩父宮妃記念杯」が開催される。春間近の湖都にA1級25人、A2級25人が参戦予定。66回目を迎えるびわこ伝統の一戦で熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げる。

 V争いを引っ張るのは福岡支部勢か。瓜生正義(福岡)、西山貴浩(福岡)、篠崎仁志(福岡)など強力なメンバーがそろっている。瓜生は今年に入って1月の若松周年で優出6着、2月の九州地区選で優出2着とすでにG1優出2回をマークする充実ぶり。西山も1月の大村一般戦と2月の下関男女ダブル戦で優勝するなど近況調子を上げている。篠崎も1月の若松周年で優出5着に入るなどリズム上々だ。

 ただこの3人には意外な共通点がある。瓜生はびわこ通算7優出0Vで、まだ優勝歴がない水面は戸田、浜名湖、びわこの3場だけ。西山はびわこ通算4優出0Vで、20年びわこ周年では優勝戦1号艇で3着に敗れた苦い経験がある。篠崎はびわこを過去4節走って通算0優出0Vだ。3人いずれも"びわこ優勝ゼロ"。当地初Vをめざす戦いに注目したい。

 坪井康晴(静岡)、山本隆幸(兵庫)、湯川浩司(大阪)も楽しみだ。この3人の共通点は"秩父宮妃記念杯覇者"。坪井は05年、山本は17年、湯川は20年に秩父宮妃記念杯のタイトルを取っている。坪井はびわこ通算9優出2Vの実績があり、21年のびわこ周年で優出2着に入ったのも記憶に新しいところ。山本はびわこ通算12優出3Vと当地相性抜群だ。湯川はびわこ通算7優出4Vで、16年にはびわこ周年でも制覇している。びわこ巧者の3人が今回もV争いをにぎわすのか。

 峰竜太(佐賀)もびわこ記念タイトルホルダー。21年にびわこ周年で優勝している。は昨年8月のびわこ一般戦でもオール2連対Vを飾っており当地2節連続優勝中だ。今年に入って記念戦線に復帰しただが、1月の若松周年では準優敗退、2月の九州地区選では負傷帰郷とまだ結果を残せていない。ファンの期待に応えるためにも好相性のびわこで大暴れしたい。

 その他の遠征勢ではびわこ2Vの実績がある平本真之(愛知)や、20年びわこヤングダービーで優勝戦1号艇に乗った上田龍星(大阪)、2月の四国地区選で優出した森高一真(香川)と中田元泰(香川)、今期勝率7.52と近況好調な大池佑来(東京)、1月の江戸川戦で優勝するなどベテラン健在の西島義則(広島)らに注目したいところ。また平山智加(香川)、大山千広(福岡)、土屋南(岡山)の女子レーサー3人にも期待したい。

 迎え撃つ地元の滋賀支部からは吉川昭男深井利寿君島秀三谷川祐一木村仁紀松山将吾澤田尚也中島秀治が参戦。19年に秩父宮妃記念杯で優勝した吉川をはじめ、びわこG1優出2回の君島、今期勝率6.53で4期ぶりのA1級復帰が狙えそうな谷川、23年トップルーキーの澤田、23年びわこフレッシュルーキーの中島らがどんな走りを見せるのか目が離せない。

(データはすべて2月25日現在)