レース展望

レース展望

ボートレース芦屋の開設70周年記念「G1全日本王座決定戦」が2月28日から開催される。5月にSGボートレースオールスター開催を控える芦屋に全国からトップレーサーが集結。SGの前哨戦としても注目が集まるシリーズだ。

地元の福岡支部からは瓜生正義川上剛篠崎元志西山貴浩篠崎仁志古澤光紀岡村慶太高倉和士羽野直也中亮太の10人が参戦予定。強力メンバーで遠征勢を迎え撃つ。芦屋周年で福岡勢が優勝したのは13年の瓜生が最後。10年近くも栄冠から遠ざかっているだけに今回は意地を見せたいところだ。

福岡勢の大黒柱はもちろん瓜生正義。芦屋では13年の周年記念と14年の地区選で優勝しており、当地3つ目のG1タイトルをめざす。近況の瓜生は昨年12月のSGグランプリシリーズで優出3着、今年1月の若松周年で優出6着に入るなどリズム上々。地元勢を引っ張る活躍を見せたい。

V取りへ期待が高まるのは羽野直也だ。芦屋周年は過去5回出場し、17年に優出2着、20年に優出5着、22年に優出4着と計3回も優出する活躍ぶり。幾度も地元ファンの前で好走を演じてきた。芦屋は現在4節連続優出中と好相性が続いており、1月の芦屋正月レースでも優勝したばかり。当地G1初制覇へ機運は高まっている。

その他にも芦屋記念6優出を誇る篠崎元志や、今年すでに優勝2回と近況リズムを上げてきた西山貴浩、16年にG2芦屋MB大賞で優勝歴を持つ篠崎仁志、今期勝率7.09と好調な古澤光紀らが地元Vへ虎視眈々。優勝戦ピットを福岡勢で独占するような活躍を期待したい。

遠征勢で注目はまず峰竜太(佐賀)だろう。芦屋はG1以上では7優出5Vを誇るドル箱水面だ。09年の芦屋G1九州地区選でG1初Vを飾り、16・17・19年に芦屋周年3連覇の偉業を達成。20年にも芦屋周年で優勝した。芦屋周年は出場4大会連続優勝中という無類の強さ。その記録を伸ばすことになるのか。

芦屋巧者といえば馬場貴也(滋賀)の名も挙がる。18年に芦屋でのチャレンジカップでSG初タイトルを手にし、その後も21年の芦屋SGオーシャンカップで優出4着、22年の芦屋周年で優出6着と結果を残してきた。昨年の芦屋周年では優勝戦1号艇で6着という悔しい結末だっただけに、今年は雪辱の優勝へ気合入りだろう。

雪辱の思いは福来剛(東京)にもあるはずだ。昨年の芦屋周年で予選をトップ通過する大活躍。ハイパワーに仕上げてV争いをリードした。しかし準優で痛恨のイン戦2着に敗れ、優勝戦4号艇となって惜しくも2着の準V。G1初制覇を取り逃がした。芦屋は最近10節で6優出と相性が良いだけに、今年は頂点をつかみたい。

その他ではBBCトーナメント優勝で勢いに乗る松井繁(大阪)や、15年に芦屋周年で優勝するなどG1以上では最近5節で4優出1Vを誇る石野貴之(大阪)、12年芦屋周年覇者の平本真之(愛知)、1月のG2徳山MB大賞で優勝するなど好リズムの田村隆信(徳島)、08年に芦屋周年で優勝している菊地孝平(静岡)、今期G1以上では4優出1Vと充実ぶり光る磯部誠(愛知)、07年にG1芦屋MB大賞でV歴がある原田幸哉(長崎)らが有力なV候補として名が挙がってきそうだ。

(データはすべて2月7日現在。カッコ内の表記は支部)