レース展望

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強力遠征勢と精鋭地元勢が火花を散らす師走の唐津決戦!

 ボートレース唐津の開設69周年記念「G1全日本王者決定戦」が12月4日から開催される。師走の唐津に全国からトップレーサーが集結。強力メンバーの遠征勢と充実布陣の地元勢が、真冬の水面で激しく火花を散らす。
 まず注目すべきは池田浩二(愛知)だ。今年6月に唐津で行われたSGグランドチャンピオンで優勝。初日ドリーム戦で5コースまくり差しを決めるなど快走を見せて予選をトップ通過し、準優でインから逃げ切ってポールポジションを手にすると、優勝戦では上平真二との激戦を制して頂点へ。1・1・2・3・1・3・1・1着のオール3連対Vを飾り、SG通算10回目の優勝を果たした。池田は唐津通算8優出4Vの好実績。特に近年は当地相性抜群で、昨年1月の唐津67周年で優勝、今年3月の唐津68周年で優出3着、6月のグラチャンで優勝、9月の一般戦で優勝と、唐津4節連続優出中でそのうち3Vという圧巻の強さを見せている。今回もV候補筆頭格といって間違いないだろう。ここで結果を残して次節のグランプリへ弾みをつけたい。
 瓜生正義(福岡)も唐津通算9優出4Vと当地好相性だ。15年1月の唐津61周年で当地記念初Vを飾ると、16年12月にも唐津63周年で優勝。冬の唐津周年を2回制している。今回は6大会ぶり3回目の優勝を狙う戦いだ。6月の唐津グラチャンでは準優3着で惜しくも優出を逃しただけに、雪辱の走りに期待したい。
 ここ数年で唐津巧者のイメージが定着してきたのは丸野一樹(滋賀)だ。20年1月の唐津66周年で鮮やかな4コースまくり差しを決めて優勝。翌21年1月の唐津67周年でも優勝戦1号艇(4着)に乗る活躍を見せた。淡水のレース場で好成績が目立つ丸野だけに唐津は攻略しやすい水面かもしれない。そんな丸野だが6月の唐津グラチャンでは3日目に痛恨のフライングを切ってV争いから脱落している。あのとき以来となる当地参戦でリベンジに燃えていることだろう。
 そのほかでは14年に唐津60周年で優勝している田村隆信(徳島)や、6月の唐津グラチャンで優出6着に入った山口剛(広島)、8月のボートレースメモリアル覇者の片岡雅裕(香川)、16年に唐津MB大賞を制した篠崎仁志(福岡)、9月のヤングダービー覇者の近江翔吾(香川)らにも注目したいところだ。
 迎え撃つ地元の佐賀支部からは6人が参戦。深川真二森永淳古賀繁輝宮地元輝山田康二上野真之介が登場する。
 深川真二は10月のびわこ周年で優勝するなど近況リズム上々。09年唐津MB大賞と10年唐津56周年に続く3回目の地元G1制覇へ期待が高まる。
 森永淳は10月の唐津企業杯「G3酒の聚楽太閤杯」で優出する活躍を見せたばかり。当地連続優出をめざす唐津周年になる。
 古賀繁輝は唐津周年で4回の優出歴。10年に優出4着、12年に優出2着、16年に優出3着、21年に優出3着に入っている。今度こそ頂点をつかみたい。
 宮地元輝は9月に福岡周年で優勝してG1タイトルホルダーの仲間入りを果たした。次は地元G1初制覇が大きな目標になってくる。
 山田康二のG1参戦は約1年2カ月ぶりと久々。18年の唐津ダイヤモンドカップに続く2つ目の地元G1タイトルを狙う。
 上野真之介はこれまで唐津周年を7回走っているが意外にもまだ優出ゼロ。何度も跳ね返されてきた準優の壁を突破して地元周年初優出なるか。

(データはすべて11月10日現在。カッコ内の表記は支部)