ボートレースからつでグランドチャンピオンが開催されるのは21年ぶり3回目。SG競走は2010年のチャレンジカップ以来、8回目となる。
▼ ボートレースからつで開催されたSGレースと優勝者
開催年 | レース名 | 優勝者 | 決まり手 |
1978 | 第24回 ボートレース メモリアル |
村上一行 | 4コースまくり |
1980 | 第27回 ボートレース ダービー |
吉田重義 | 4コースまくり |
1997 | 第44回 ボートレース ダービー |
山崎智也 | 5コース差し |
1999 | 第9回 グランド チャンピオン |
大嶋一也 | 2コース差し |
2001 | 第11回 グランド チャンピオン |
植木通彦 | 2コース抜き |
2003 | 第49回 ボートレース メモリアル |
田中信一郎 | イン逃げ |
2010 | 第13回 チャレンジ カップ |
今垣光太郎 | イン逃げ |
SG優勝戦だけをみても、多彩な決まり手が特徴だ。
コース別1着率(過去1年間)は全国平均に近いが、それだけにコンディションとの兼ね合いを素直に考えていい水面といえる。
▼ 2021年4月1日~2022年4月30日までの
コース別1着率
からつ
全国平均
コース別 最も数値の高いレース場
プール式の淡水面は標準的な広さがあり思い切ったレースができる。南西にある1マークの振り幅28m(2マーク前は70m、1マーク前は42m)も平均的だ。
一方、ピットから2マークまでの距離は178mで全国一長い。


ピット離れの良し悪しがコース選択に影響するため、枠なり進入が少ないことも考慮したいポイントである。
▼ 2021年4月1日~2022年4月30日までの
枠なり進入率
コース | からつ | 全国平均 |
1号艇 | 97.5% | 98.7% |
2号艇 | 89.1% | 93.2% |
3号艇 | 86.0% | 90.4% |
4号艇 | 79.8% | 85.2% |
5号艇 | 73.4% | 79.6% |
6号艇 | 78.2% | 82.4% |
このコース変動で注目したいのが、5号艇が3コースに動いた時の3連対率。67.4%もあるのだ。3号艇が3コースに入った時の3連対率54.1%よりはるかに高い。スタート展示の気配をしっかり把握しておきたいものだ。(2021年4月1日~2022年4月30日集計)
風は、年間を通じ「追い」と「向かい」半々だが、時間帯によって風向きが変わる傾向がある。
1マークが山側、2マークが海側にあることから、気温の上がりやすい日中は追い風が吹きやすい。
また、選手から聞こえるのが「勘より速い…」スタートだ。「行き過ぎる感じ」があるという。スタート展示で大きなスリットオーバーとなった場合は要注意である。

モーター 番号 |
素性 | 算出期間 | 節数 | 2連 対率 |
勝率 | 事故率 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走 回数 |
優出 回数 |
優勝 回数 |
41 | C | 2021/08/21~2022/05/15 | 15 | 51.0 | 6.22 | 0.36 | 52 | 21 | 13 | 143 | 6 | 3 |
74 | S | 2021/10/21~2022/05/15 | 12 | 50.4 | 6.46 | 0.14 | 35 | 25 | 22 | 119 | 3 | 2 |
46 | A | 2021/08/21~2022/05/05 | 15 | 47.9 | 6.22 | 0.08 | 37 | 33 | 23 | 146 | 2 | 0 |
49 | A | 2021/08/21~2022/05/05 | 15 | 44.8 | 6.05 | 0.22 | 39 | 26 | 26 | 145 | 5 | 0 |
11 | A | 2021/08/21~2022/05/05 | 15 | 44.3 | 6.15 | 0.24 | 35 | 31 | 29 | 149 | 3 | 0 |
※2022年5月15日時点
現モーターの使用開始期間は2021年8月21日。注目すべきモーターは、3月の唐津68周年記念で菊地孝平が優勝した74号機だ。直近でも、地元ルーキーの常住蓮が力強い舟足を見せており、評価は文句なしのSランク。
11、46、49号機も勝率通りの上位機だが、5月に温水パイプが外れた以降は中堅上位レベルで推移している。
一方、近況急上昇しているのは、28、35、47号機で、それぞれ行き足、ターン回りが強力な特徴がある。
逆の意味で注意したいのは、2連対率トップの41号機。5月中旬の転覆から機力変調で、近況はCランクまで評価が下がっている。
また、モーターや選手の技量も大事だが、からつは気象条件でレース形態が大きく様変わりする特徴があり“水面状況に合わせたセオリー通りの予想”が必須となる。