レース展望

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西のヤングレーサーが博多に集結!福岡支部が地元の意地を見せるのか!


ボートレース福岡では6月11日から「G3第9回ウエスタンヤング」が開催される。参加資格があるのは西日本(兵庫~長崎の9支部)に所属する30歳未満のヤングレーサー。そのなかから昨年5月1日~今年4月30日における勝率上位の選手など50人が出場権を手にした。伸び盛りの若手有望株たちが博多の水面で激突。優勝者には9月に多摩川で開催されるPG1ヤングダービーの優先出場権が与えられる。

V争いを引っ張るのは地元の福岡支部勢だろう。エース格はもちろん羽野直也(福岡)だ。昨年9月に徳山で行われたヤングダービーで優勝。若手最強の称号を手にした。羽野は今年に入ってから3月の若松周年で優勝するなど充実度を増しており、賞金ランキングも8位という好位置。グランプリ初出場を目指している立場だけに、ヤング戦線で負けてはいられない。福岡は通算8優出0Vでまだ優勝歴がない水面。ここで当地初Vを飾りたいところだ。

福岡支部には仲谷颯仁(福岡)もいる。ウエスタンヤング歴代覇者の1人で、18年の下関大会で優勝。8戦6勝のオール3連対Vという圧勝劇を演じ、23歳で西の頂点に立ったのが記憶に新しい。今回は4年ぶりのタイトル奪還を狙う戦いだ。福岡は3優出2Vの実績があり相性上々。打倒羽野の1番手となってきそうだ。

香川支部も楽しみなメンバーがそろっている。近江翔吾(香川)は5月の鳴門周年で自身2回目のG1優出を果たす活躍。勢いに乗ってきそうな近況だ。ウエスタンヤングは昨年の宮島大会で優出3着に入った実績。今年もV争いをにぎわすのか。

石丸海渡(香川)も楽しみだ。福岡では3優出2Vの実績。当地3節連続優出中と水面相性抜群で、福岡通算勝率は6.82もある。難水面を乗りこなしてV戦線に加わってくる可能性十分だろう。ウエスタンヤングは20年の児島大会で優出2着に入った実績。今度こそ頂点を取りにいく。

香川支部はほかにも昨年のウエスタンヤングで優出4着の中村日向(香川)、同優出6着の竹田和哉(香川)、来期勝率6.52で3期ぶりのA1級復帰を決めた川原祐明(香川)など逸材がズラリ。地元福岡支部にとって強力なライバルとなってくるはずだ。

そのほかでは昨年ヤングダービーで優出した3人、中田達也(福岡)、下寺秀和(広島)、入海馨(岡山)や、3期連続A1級キープと安定感を増してきた浜先真範(広島)、来期A1級初昇格を決めた2人、山下流心(広島)と加藤翔馬(兵庫)らもV候補の一角となってくるだろう。

また女子レーサーからは渡邉優美(福岡)、中川りな(福岡)、中村桃佳(香川)、前原哉(岡山)、西岡育未(徳島)、勝浦真帆(岡山)、中北涼(長崎)、小芦るり華(佐賀)、實森美祐(広島)の9人が参戦する。選考勝率上位で初日ドリーム戦に選出された渡邉中村をはじめ、ボートレースオールスターでSGデビューの實森、5月の唐津オールレディースで初優出を飾った小芦など楽しみな顔ぶれがそろった。20年の大山千広に続く女子2人目のウエスタンヤング覇者が生まれるのか。

(データはすべて5月24日現在)