船岡洋一郎で4月G1を制覇。その後の使用3節も伸びトップ級が続き、前節の横田茂は「こんなに伸びることはない」。いまや2連対率No.1に上り詰めた。日を追うごとに上向く、優良機の典型のようなエンジン。伸びにとことんこだわるのもいいし、バランスを取りに行くことも可能だ。

船岡洋一郎でGW開催を優出2着。「どんな調整でも伸びはいい」と話していた。4月G1でも杉山正樹とのコンビで、ピット離れに不安を抱えながら伸びは上位級だった。一撃仕様の選手が乗れば、楽しみが大いに増すエンジンだ。

もともとは乗り手に恵まれない優良機で、勝率は伸びなかった。そこへ3月ルーキーSで転覆2回。性能ダウンは顕著で、終わったと思われた。ところが4月一般戦で柳生泰二が節イチに仕立てると、5月一般戦では岡崎恭裕が優勝戦を3コースから豪快にまくってV。名手2人のおかげで、完全復活なった。

4月G1のあとの中間整備で激変し、前本泰和でGW開催を制覇。この時の前本自身の評価は辛かったが、その後の百武翔、山口哲治はかなりの快速を誇った。特徴は直線だが、乗りやすさもある様子。SGでどれだけ噴くか、興味を持って見たいエンジン。

電撃引退した山崎智也の、最後の相棒。強調すべきは、その後の暴れぶりだ。4月一般戦で金子順一を約5年半ぶりの優出に導いたのをはじめ、5月は3節とも準優を外さなかった。前節の三角哲男は出足寄りで優出2着。伸びに寄せた選手もいる。

山口剛でGW開催優出3着。4月周年でも権藤俊光が好気配だったように、大舞台でも上位をにぎわす優良機だ。特徴は明確で出足・回り足タイプ。派手さはないが確実に稼げるエンジンで、舟券的にも買い目には必ず入れたい。

もともとは低調機の1つだったが、3月から徐々に上向いていた。それを4月G1で地元のペラ巧者・田中辰彦が仕上げてから本格化。序盤は伸びが目立ち、日を追うごとにだんだん出足や回り足が良くなるという、優良機の海水面での特徴をよく踏まえている。

エンジン入れ替えの時に計測する、検定タイムが1位だった。なかなかその力を発揮できない時期が続いたことが2連対率の低さにつながっているが、1月に松尾昂明が強力な行き足を引き出してから軌道に乗った。周年以降は5月の枝尾賢を除けばすべてB級選手とのコンビだが、どの節も総合的に上位といえる足になっていた。

直前節を小池修平でV。その前も村岡賢人がかなりのレベルに仕上げ、充実度ではピカイチ。急に良くなったわけではなく、1月一般戦の織田猛をはじめ伸びに特化して強烈に仕上げる選手はいた。現状はバランス良く欠点なしという状態。特徴を出しに行くか、バランス重視か、選手の個性が出るエンジンだ。

使い出しからずっとトップ級に君臨していたエンジン。4月G1での、上野真之介の快速ぶりが記憶にある方も多いだろう。ただ、前節の原田篤志がサッパリだったのは気がかり。本来の力強さが出れば文句なしの上位機だが、本番の気配を確認したいところ。