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レース展望

 ボートレース桐生では2月7日から「G1第67回関東地区選手権」が開催される。群馬支部から11人、埼玉支部から16人、東京支部から25人が参戦。3支部の精鋭が関東チャンプの称号をかけて激突する。

 地元の意地を見せたい群馬支部は、残念ながらエース格の毒島誠がF休みのため不在。それでも桐生SG・G1優勝10回を誇る山崎智也や、前回桐生で地区選が行われた17年大会で優勝している江口晃生、地区選8優出1Vの実績を持つ秋山直之、20年の地区選で優出4着の久田敏之、18年江戸川大会覇者の金子拓矢、昨年の地区選で優出6着に入った上村純一など好メンバーがそろっている。

 なかでも注目したいのは椎名豊だ。昨年19優出8Vをマークする大ブレイク。5月の大村G2モーターボート誕生祭でG2以上の初優勝を飾り、12月にはグランプリシリーズでSGデビューも果たした。今年はさらなる飛躍へ期待がかかるだけに、まずは地元G1での走りから目が離せない。地区選は20年の戸田大会で優出3着に入った実績。今回もV争いをにぎわすのか。

 近況リズムなら土屋智則が楽しみだ。今期に入って6節走って5優出をマークする活躍。そのなかには12月のG2江戸川大賞での優出4着も含まれる。今期勝率は7.98という充実ぶりだ。土屋はSG・G1で7優出1Vを誇るが、地元桐生ではまだ記念優出ゼロ。1月の桐生正月レースで2・2・1・2・1・1・1・1・2着のオール2連対で毒島に次ぐ優出2着と好走を見せたばかりだけに、地区選でも大暴れの予感十分だ。

 埼玉支部は桐生順平が絶対的エースとして君臨する。桐生は昨年多摩川で行われた関東地区選で優勝。1・1・2・1・2・2・1・1着のオール2連対で他を寄せ付けずに頂点に立った。これで16年多摩川大会と19年平和島大会に続く3回目の地区選制覇。すなわち関東地区選は最近6大会で桐生が3回勝っていることになる。今年は大会2連覇をかけて参戦。昨年9月の桐生周年で当地記念初Vを飾ったばかりだけに、優勝候補筆頭格といって間違いないだろう。もし関東地区選2連覇となれば田原淳行、望月重信、中澤和志に続く史上4人目の偉業だ。

 そのほかにも埼玉支部からは15年戸田大会覇者の須藤博倫や、地区選連覇の経験がある中澤和志、夫婦そろっての参戦となる中田竜太浜田亜理沙らが登場。佐藤翼は昨年の多摩川大会で予選2位通過も準優1号艇でまさかのフライングを切っただけに今年は雪辱したい。

 東京支部は濱野谷憲吾が引っ張る。昨年は7月のオーシャンカップで約14年4カ月ぶりのSG制覇を果たすなど大活躍の一年に。華麗なる復活を遂げて東都のファンを歓喜させた。しかし今年は年始の江戸川正月レースでいきなりフライングを切る幸先の良くないスタートに。立て直しを図りたい地区選になる。濱野谷は地区選で8優出1Vの実績があり、11年に江戸川大会でV歴。10大会ぶりのタイトル奪還を狙いたい。

 東京支部はそのほかにも角谷健吾(00年戸田大会V)、中野次郎(07年多摩川大会V)、飯山泰(09年戸田大会V)、三角哲男(10年多摩川大会V)、石渡鉄兵(14年平和島大会V)、永田秀二(20年戸田大会V)と地区選タイトルホルダーが濱野谷を含めると7人もいる豪華ラインナップ。さらに地区選7優出の実績を持つ齊藤仁や、昨年7Vの長田頼宗と昨年6Vの山田哲也、昨年11月の丸亀周年で優勝するなど好調な永井彪也、昨年9月の桐生周年で優出6着に入った宮之原輝紀など楽しみな選手がそろっている。

 また地区選はSGボートレースクラシックの最終選考レースという点でも注目だ。関東地区勢ですでに出場権を得ているのは濱野谷憲吾中野次郎、毒島誠、長田頼宗桐生順平大池佑来佐藤翼永井彪也椎名豊栗城匠の10人。そのほかの選手は大村行きの切符を目指して優勝条件の勝負駆けに臨む。

※3159 江口晃生 選手、3940 飯山泰 選手、4468 大池佑来 選手は欠場となりました。

(データはすべて1月11日現在)