背景

レース展望

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2022年のG1開幕戦!冬のセンタープールに巧腕集結!

22年のG1戦線は尼崎からスタートだ。ボートレース尼崎の開設69周年記念「G1尼崎センプルカップ」が1月11日から開催される。正月ムード明けきらぬセンタープールに全国からトップレーサーが集結。22年最初のG1ウィナーを目指して激突する。

まず注目すべきは瓜生正義(福岡)だろう。21年12月のグランプリで優勝。鮮やかな3コースまくりを決め、5年ぶりに黄金のヘルメットをかぶった。瓜生は11月のチャレンジカップで優出2着、12月のBBCトーナメントでも優出2着に入るなど冬場に入って絶好調。勢いそのままに22年のスタートダッシュを狙う。尼崎では20年に3daysバトルトーナメントで優勝するなど8優出2Vの実績。まだ当地記念制覇は一度もないだけに、今回は尼崎G1初Vなるか注目だ。

丸野一樹(滋賀)は21年1月に行われた尼崎周年の覇者。初日後半から6コース抜き、イン逃げ、4コースまくり、3コースまくり差しで圧巻の4連勝をマークしてV争いの主導権を握り、2・1・1・1・1・6・1・1着の活躍で頂点に立ったのが記憶に新しい。今回はタイトル防衛を目指しての参戦。もし尼崎周年2連覇となれば79・80年の吉田重義、89・90年の岡本義則に続く3人目の記録だ。近況の丸野は12月にBBCトーナメントで優勝、グランプリで優出と勢いに乗っているだけにチャンス十分だろう。

毒島誠(群馬)も目が離せない。21年は上半期にSG・G1で2優出0Vとやや苦戦したが、下半期はSG・G1で6優出1Vと大暴れ。11月の三国周年では8連勝パーフェクトVの偉業も成し遂げるなど強さが際立った。尼崎では14年に周年記念でV歴。7大会ぶりのタイトル奪還へ期待が高まる。

新田雄史(三重)は12月のグランプリシリーズで優勝。グランプリはトライアル1stで敗退となったが、シリーズ戦に回って勝ち上がり、優勝戦で絶品の3コースまくり差しを決めて栄冠を手にした。21年を良い形で締めくくっただけに22年も楽しみだ。新田は14年の尼崎周年で優出2着、18年の尼崎ボートレースオールスターで優出2着に入るなど当地相性は上々だが、尼崎通算7優出0Vで意外にもまだ当地優勝歴なし。今度こそ尼崎初Vをつかめるか。

遠征勢ではその他にもグランプリ優出2着の白井英治(山口)や、21年1月の尼崎周年で優出2着だった馬場貴也(滋賀)、尼崎記念9Vを誇る松井繁(大阪)、ともにG2尼崎MB大賞でV歴を持つ篠崎元志(福岡)と篠崎仁志(福岡)、グランプリシリーズで優出した西山貴浩(福岡)、09年尼崎周年覇者の田村隆信(徳島)、好調な走りが続く濱野谷憲吾(東京)、19年にG2尼崎MB大賞で優勝している河合佑樹(静岡)、11月の浜名湖周年でG1初Vを飾った板橋侑我(静岡)、8月のG2尼崎MB大賞で優出した羽野直也(福岡)と村岡賢人(岡山)など楽しみな選手がズラリ。また平高奈菜(香川)、守屋美穂(岡山)、大山千広(福岡)の女子3人にも期待したい。

迎え撃つ地元の兵庫支部からは魚谷智之吉川元浩古結宏吉田俊彦稲田浩二和田兼輔尾嶋一広高野哲史の8人が参戦予定。08年尼崎周年覇者の魚谷や、10年尼崎周年覇者の吉田、兵庫のエース格へ成長した稲田、21年1月の尼崎周年で優出6着に入った古結、21年4Vをマークした尾嶋、12月に尼崎一般戦で優勝したばかりの高野、20年に尼崎の近畿地区選で優出3着の実績がある和田など豪華ラインナップだ。

なかでも注目したいのは吉川だ。21年は6月と7月に立て続けにフライングを切ってまさかのF2となり、賞金王戦線から脱落する失意のシーズンに。22年は巻き返しを期す一年になる。まずは年始の地元周年で結果を残して勢いに乗りたいところ。18年に続く2回目の尼崎周年制覇を狙う。

またこの尼崎周年は7月に尼崎で開催される「SG第27回オーシャンカップ」の選考対象レースのひとつでもある。現時点で地元勢では魚谷が選考ポイント17点で出場圏内にいるが、吉田が10点、吉川が8点など他の選手は圏外にいる状態。ボーダーは20点前後が予想されるだけに、地元周年で優出してポイントを稼ぎたいところだ。

(データはすべて12月19日現在。カッコ内の表記は支部)