GIヤングダービー ボートレース徳山
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BOATBoy黒須田編集長の展望・回顧

総 展 望

レース展望

 9月21日~26日、ボートレース徳山でプレミアムG1ヤングダービーを開催!若武者の祭典として、例年ハツラツとしたバトルでファンを熱くしている一戦が、ついに徳山にやって来た。この地でニュースターが誕生するのを、しかと見届けよう。

 主力を形成するのは、やはりドリーム勢ということになるだろう。1号艇は上田龍星。昨年のびわこ大会では優勝戦1号艇をゲットしながら、1マークでやや流れて3着敗退。びわこの仇を徳山で討つべく、初戦から気合の入るところだろう。2号艇は同じく大阪支部の上條暢嵩。今節はG1レースを制した選手は数少なく、そのうちの一人である上條は格上の存在と言っていい。大阪勢はドリーム組以外にも小池修平井上一輝とタレントがそろっており、彼らがシリーズを牽引していく可能性は高い。3号艇、4号艇には福岡勢が入っており、羽野直也仲谷颯仁。すでにSG経験も豊富な二人は、ここでは明らかに実績上位。貫禄を見せる一節となるか。5号艇は豊田健士郎、6号艇は野中一平と、外枠は東海勢。豊田は一昨年の三国大会で準Vの実績があり、野中は近況絶好調。こう見ると、ドリーム戦から白熱することは間違いないさそうだ。

 ドリーム戦出場選手以外にも多士済々。一昨年の覇者である永井彪也は、2度目の当大会制覇をもくろむ。今年5月の平和島周年を制した栗城匠も、当大会初出場ながら有力候補の一人。一昨年の最優秀新人を受賞した宮之原輝紀も桐生周年優出からの転戦と好調。東京支部勢もなかなかの陣容だ。

 最優秀新人といえば、昨年の受賞者である前田篤哉。彼を擁する愛知勢も層が厚い。一昨年の三国大会で予選トップ通過を果たした吉田裕平と、その兄・吉田凌太朗が兄弟参戦。前田の弟の前田滉も出場と、愛知支部からは2組の兄弟ヤングが顔をそろえる。黒野元基中村泰平もヤング世代では常に上位の存在で、昨年の磯部誠に続いて愛知支部から優勝者を出すべく闘志を燃やす。

 女子選手も8名が参戦。18年浜名湖大会で優出した大山千広を筆頭に、今年のレディースチャンピオンで優出した高田ひかる西橋奈未も登場。特に高田は強烈な伸びが男子強豪相手にも通用するのか、大いに注目される。登番最上位の渡邉優美は前節で男女混合戦を優勝しており、勢いをつけてこの大会に臨む。

 地元からは1名のみの参戦と少々寂しいが、それだけに佐々木完太は地元の期待を一身に背負って魂を燃やすはず。F2本持ちだが来期適用勝率は現時点で7点オーバーと、この大会初出場ながら地力はまったく見劣りしない。気合の走りで徳山水面を最大限に盛り上げてもらいたい。頑張れ!

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21TUE  回 顧 Day1


 プレミアムG1ヤングダービーが開幕!曇り空で始まった初日だが、終盤の時間帯にはきれいな青空が広がり、若者たちのハツラツバトルに天も気が晴れ晴れとしたようだった。

 オープニングを飾ったのは、下寺秀和。6号艇・竹田和哉が前付けで内寄りをうかがうなか(結果的に枠なりオールスロー)、動じることなくきっちり逃げ切り。引き当てた68号機は前節優勝モーターで、その好素性を活かし切った格好だ。

 この逃げを皮切りに、3Rまで連続でイン逃げ決着。年間の1コース1着率が60%を超える徳山らしい傾向となるかと思われたが、結果的に初日はイン7勝。2着3回3着1回と優勢な流れではあったものの、イン絶対ということにはならなかったのだから、これが若武者たちのガチンコ勝負らしさということになるだろうか。

下寺秀和

 インコース(1号艇)が唯一3連対を外したのは、なんと12Rドリーム戦。上田龍星はスリットで2コースの上條暢嵩にのぞかれる格好となり、なんとか先マイは果たしたものの、流れ気味の1マークとなってしまった。その間隙をズバリと突いたのは上條上田を冷静に行かせて差し切り、絶好の初戦となったのだった。2着にはまくり差した羽野直也が続き、さらに最内差した仲谷颯仁が3着。結果的にはG1ウィナーが上位を占めるドリーム戦となり、3連単②-③-④は14680円の万舟決着となっている。上田はまさかの6着。優勝戦1号艇で敗れた昨年のリベンジを果たすべく、明日からは巻き返しをはかりたい。

 初日連勝は関浩哉栗城匠。特にのパワーは驚異的だった。初戦の4Rは、インの高田ひかると2コースの石丸海渡が競り合いになるところをきっちり差しての1着。2走目の10Rは、5コースからまくり差して2番手争いとなったのだが、2マーク、2周1マークとぶん回すと、逃げた井上一輝に追いついてしまった! そのまま伸びて、井上を逆転。エース機54号機のパワーを存分に見せつける、衝撃的な連勝であった。栗城は6R3コースまくり差し、11Rイン逃げでピンピン発進。5月に平和島周年を制し、現時点で最も登番が若いG1ウィナーとなった栗城。その勢いをおおいに表現してみせたと言えるだろう。

 その他では、女子の西橋奈未が3号艇4号艇の中枠で2着1着と好発進。明日以降の活躍が期待される。また、中村晃朋が3着1着。最後のヤングダービーで、好リズムのスタートを切った。

<2日目注目レース>
12R
①大山千広(福岡)
②松尾夏海(香川)
③渡邉優美(福岡)
④高田ひかる(三重)
⑤中村桃佳(香川)
⑥西橋奈未(福井)

 2日目メインカードはオール女子戦が組まれた。1号艇は大山千広。初日は2着5着とやや消化不良。ここは必勝のイン戦となる。しかし、4号艇には強敵が。伸びてまくる高田ひかるだ。初日は顕著な伸びが見られなかったが、仕上げはお手の物。2日目はこの1回乗りなだけに、じっくり調整して4カドからの一撃を狙う。高田がまくる展開となれば、6号艇でも西橋に展開は向きそうで、ヒモには押さえておきたい。

3連単①=④-⑥ ①④-⑥-①④

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22WED  回 顧 Day2


 「プレミアムG1ヤングダービー」2日目は、イン優勢の流れとなった。1Rでいきなり1号艇の倉持莉々が5着に敗れ、波乱の一日になるかとも思われたのだが、その後は1号艇が軽快に逃げ、終わってみればイン9勝。3連単マンシュウは一発も飛び出さなかった。

 かといって穏やかな流れに終始したかといえばそうでもない。2~8Rでは4号艇と5号艇が立て続けに2着。勝つのは内寄りでも、ヒモにしっかり外枠が絡んだ。また、1Rも含め、インが敗れた6R、8Rでは1号艇が舟券に絡めず大敗。その2つのレースでは、機力に不安があった松山将吾石丸海渡が1号艇だったので、それでも配当は中穴に収まってはいるが、単なるコース利では勝ち切れないというシビアさも見られた一日でもあった。ちなみに、1号艇が4着以下に敗れた3つのレースでの決まり手はすべて「まくり」。まくりが決まるとインが沈みやすいというセオリーも見せてくれていたわけだ。

 そうしたなか、初日連勝の関浩哉が2日目も素晴らしいパワーを見せた。登場したのは6R。4号艇4カドのは6番手スタートからぐんぐん伸びて、今日も一撃を決めるかと思われたが、これに抵抗するように3コースの木谷賢太が先まくり。その木谷が1着となっている。攻め筋を止められたは、大敗してもおかしくはなかったが、冷静に立ち回って2番手ゲット。これもパワーがあってこそなしえた技でもあって、その超抜ぶりはのハンドルワークと見事にかみ合っていると言える。

関浩哉

 もう一人、初日連勝だった栗城匠。8Rに登場し、このレースは羽野直也が2コースからジカまくりで快勝、4コースの妻鳥晋也がこれに連動している。5号艇5コースの栗城はややコースが遠かったという印象だが、それでもしっかり3着は取り切った。得点率ではに先行されたが、堂々の暫定2位。現時点ではとともにシリーズを引っ張る存在となっている。

 初日ドリーム戦を快勝した上條暢嵩は、今日は2着3着としっかりまとめた。また、ドリーム2着の羽野は3着1着。得点率では栗城に並ぶ2位タイだ。ほかにドリーム組では野中一平が11Rを逃げ切り。予選6位につけている。

 注目の12Rオール女子戦は、大山千広が逃げ切った。強烈な伸びが期待された高田ひかるはピット離れで遅れて6コース回りに。まくり不発で、それでも3着をもぎ取っている。光ったのは、6号艇6コースからバックでは6番手だった西橋奈未。2周2マークでの捌きハンドルが巧みで、4着と番手を2つ引き上げた。これで2日目終了時点で予選7位タイ。女子では最上位で、明日は準優行きを見据えての戦いになるだろう。

<3日目注目レース>
4R
①前田篤哉(愛知)
②下寺秀和(広島)
③高田ひかる(三重)
④中山将太(福井)
⑤佐々木完太(山口)
⑥上條暢嵩(大阪)

高田ひかる

 3日目も高田ひかるに注目。1号艇の前田篤哉は勝負駆けを残すためにも負けられないイン戦。そうなると、3カドに引くかもしれない高田が大きな敵となる。また、大外枠の上條暢嵩の出方も気になる。5号艇の佐々木完太が6コースに出ることになるが、上條は5コースを選ぶのか、それとも内に動くか。ピット離れさえ遅れなければ、いずれにしても高田がカドになると見て一撃に期待。前田の意地のイン戦、上條の捌きとボックスで。

3連単①③⑥ボックス

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23THU  回 顧 Day3


 「プレミアムG1ヤングダービー」3日目。オープニング1Rから、4号艇の板橋侑我がまくって5号艇の黒野元基が連動、⑤-④-②37870円と波乱の気配が漂ったわけだが、終わってみればイン6勝と、内寄りの優位は2日目よりぐっと減退する一日となったのだった。

 波乱といえば、7Rで残念な出来事が。1~3枠の小池修平豊田健士郎百武翔が痛すぎる勇み足、特に小池はコンマ07オーバーで即日帰郷となってしまった。小池は日々、猛整備で奮闘してきたが、それが実らず悪夢の投了。ドリーム組からは豊田が早くも終戦となってしまっている。実に残念だ。

 波乱含みといっても、3連単マンシュウは1Rの1本のみ。4Rでは高田ひかるが3カドに引いてまくり一閃!インの前田篤哉を沈めたが、高田のまくりはもはや知れ渡っており、3連単は9180円にとどまっている。6Rは3号艇の井上一輝がまくって勝利、5号艇の羽野直也が2着に続き、1号艇の中村桃佳がなんとか3着に残すという114期生のワンツースリー。それぞれが人気となっており、3連単は1820円と人気サイドに収まったのだから、少々驚かされたりもした。

 そう、3日目は女子選手の奮闘も目立った。2Rでは中川りながなかなか濃いメンバーを相手に逃げ切って1着。8Rでは1号艇の宮之原輝紀と接戦になった大山千広が、パワー差も活かして見事に競り勝っている。また、9Rでは西橋奈未が道中で果敢なハンドルを見せて2着ゲット。男子を相手に一歩も引かない戦いを見せている。

LADIES

 4日目は勝負駆けになるわけだが、3日目を終えて、準優圏内には5位タイに大山千広西橋奈未、13位タイに高田ひかるが入っており、さらに中川りな松尾夏海中村桃佳も予選突破の可能性を残している。女子勢の活躍に乞うご期待だ。

 3日目を終えて予選トップに立ったのは羽野直也。SG常連の格上的存在であるだけに、さすがの快走と言っていいだろう。ここまでオール3連対だ。超抜パワーを誇る関浩哉が2位を追走。栗城匠上條暢嵩らがこれに続く。この上位4人はすべてG1ウィナー。実績上位がしっかりと活躍しているというわけだ。

 そんななかで、ヤングダービー初登場の妻鳥晋也が5位タイ、入海馨が10位タイ、中山将太が13位タイと、新顔が健闘を見せている。勝負駆けは決して楽ではないだろうが、怯むことのない真っ向勝負を期待したい。

<4日目注目レース>
11R
①関浩哉(群馬)
②木谷賢太(香川)
③中村泰平(愛知)
④北川太一(佐賀)
⑤大山千広(福岡)
⑥鈴谷一平(兵庫)

関浩哉

 前半7R、また10R4号艇の羽野直也次第ではあるが、にとっては予選トップが懸かるかもしれない1号艇だ。今節、少々気になるのはF1ということもあってかスタートが行き切れていない点。多少の後手であれば、パワーで伸び返して押し切り可能だが、あまりに遅れてしまうと……。S同体なら悠々と逃げるだろうが、乗れている中村の逆転も視野に入れたい。

3連単①③-①③⑤-全

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24FRI  回 顧 Day4


 「プレミアムG1ヤングダービー」4日目。予選最終日ということで、勝負駆けの選手たちが激しい戦いを繰り広げてくれた。それこそ、オープニングの1Rから中山将太がG1初勝利で予選突破確定。朝から夕方まで、徳山水面は若人たちの予選ラストバトルでおおいにアツくあったのであった。そうしたなかで、たとえば12Rで高田ひかるが6号艇6コースから持ち前の伸び一撃仕様に仕上げて、しかしフライングの勇み足を喫してしまったりもした。しかし、限られた時期にしか出場できないヤングダービーという舞台で、強い思いを水面に投影しようとした若者たちが見せてくれたドラマには、そこに明暗があったとしても、爽快な要素が多々含まれていたことはたしかである。

 それがまた、一筋縄ではいかない傾向を生み出していたのも一方の事実ではある。なにしろ、インは4勝に留まり、3連単マンシュウも5本飛び出している。2Rでは6号艇の中田達也が前付けに動き、5コースまでしか入れなかったもののまくり差しで快勝。中田は12Rも混戦を抜け出して連勝しており、まさに波乱のなかでキラリ光を放った象徴的存在となった。また、2走6点で予選突破をしていたはずの西橋奈未が、10Rで1号艇が回ってきたものの2走4点で予選落ちという、厳しい局面も出現したりした。いろいろな意味で、勝負駆けの明暗がくっきりと立ち上った4日目と言うこともできるだろう。

羽野直也

 結果的に予選トップ通過は、メンバー中でも格上の存在と言える羽野直也となった。SG常連としてトップレーサーに揉まれてきた経験が、ヤングバトルでは大きなアドバンテージになったということだろうか。予選2位には、超抜パワーで話題を呼んだ関浩哉。1マークで後手を踏んだとしても、道中であっさり上位に浮上してくる機力は断然で、また攻撃的なのスタイルにも合っており、2度目のヤングダービー制覇をおおいに予感させるものではある。

 実績上位の選手たちが予選をリードしてきたなか、ヤングダービー初出場の妻鳥晋也が予選3位で準優1号艇を手にしたことも、優勝争いをおおいに盛り上げる要因となっている。妻鳥としてはこれを足掛かりとして、ステップアップにつなげたいところであろう。

 女子勢では結局、大山千広のみが準優進出。SG経験も豊富で修羅場を数多く体験してきたスキルが、男子相手にもおおいに活きたということだろうか。大山は3年前の浜名湖大会で優出しており、今回はさらに上を目指しての準優登場ということになる。

 さあ、5日目は10~12Rで準優勝戦!若手No.1の称号を得るための、大きな関門を迎えることになる。その戦い模様におおいに注目しよう。

<5日目注目レース>
10R
①妻鳥晋也(香川)
②大山千広(福岡)
③中山将太(福井)
④中田達也(福岡)
⑤野中一平(愛知)
⑥仲谷颯仁(福岡)

妻鳥晋也

 準優1号艇の妻鳥としては、ここを逃げ切って優出し、その名前をアピールしたいところだろう。しかし、2号艇には女子とはいえ大舞台の経験は格段に豊富の大山が控え、実績上位ならではの攻め筋を繰り出してくる。また、4日目連勝で勝負駆けをクリアした中田達也、近況絶好調の野中一平も蓄積した経験は一枚も二枚も上手。大外だが、仲谷颯仁も脅威となる。妻鳥には厳しいメンバー構成と見て、大山の自在戦に期待したい。

3連単②-①④⑤⑥-①④⑤⑥

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25SAT  回 顧 Day5


 「プレミアムG1ヤングダービー」5日目。10~12Rで準優勝戦が行われた。先に結果を書いてしまえば、1号艇が3連勝と穏当な決着のようにも見えるのだが、これがまたいろいろあった準優となって……。

妻鳥晋也

 10R、枠なり3対3で、インの妻鳥晋也が堂々の先マイ。2コースの大山千広が差しを狙ったが、これはターンマークに接触して流れてしまう。握った中山将太、差した中田達也が2番手争いとなり、2マークで中田がきっちり先制し、2番手を獲り切った。それでも中山は猛追し、さらに野中一平も逆転を狙うが、中田がこれを許さなかった。3連単は①-④-⑤で2310円。

 妻鳥はこれがヤングダービー初出場。そして、これが最後のヤングダービーでもある。そのチャンスを活かしての優出は、見事の一語である。中田はこれが4回目のヤングダービー。これまではまさに苦闘の歴史で、水神祭も昨年のびわこ大会でようやくあげたほど。それが今年は予選4勝のうえ、初優出。進境がうかがえる大会となっただけに、優勝戦も奮闘を見せたい。

関浩哉

 11Rは、5号艇の上條暢嵩が前付けに動くも、内4艇が譲らず。並びは枠なりだが、5対1の隊形となった。6コース単騎ガマシとなった松井がスリットから内を締めにかかり、そのあおりを受けて上條はもんどりうって落水。松井は不良航法で賞典除外となってしまっている。ドリーム戦を勝利した上條はこれで途中帰郷となっており、不運に泣いたかたちとなってしまった。

 アウト筋の波乱を尻目に、インから関浩哉は揺るぎない逃走。1マークであっさり決着をつけている。2着は3コースから下寺秀和が軽快に獲り切り、3連単は①-③-④で1240円。

羽野直也

 12R、枠なり3対3からイン羽野直也が先マイ。2コースの井上一輝にのぞかれる格好となったが、井上が差しを狙って外に開いている間に伸び返して先制し、そのまま押し切っている。さすがの予選トップ。スリット隊形以外は強さを見せつけるレースとなった。

 2番手はバックで井上栗城匠が並走。しかし、この競り合いで栗城が転覆してしまい、井上が2番手を獲り切ったものの、不良航法で賞典除外となってしまった。これにより、3番手を走っていた入海馨が繰り上がりで優出。予選も18位に滑り込んでおり、ツキは節イチと言えるのかもしれない。

 2つが事故レースとなってしまった準優勝戦。それは残念であるが、結果的に優勝戦は興味深いメンバーとなっている。後味の悪さを払拭する好レースを優勝戦には期待しよう。なお、一日を通してイン9勝、3連単マンシュウはなし。順当決着が多い5日目であった。

<6日目注目レース>
12R 優勝戦
①羽野直也(福岡)
②関浩哉(群馬)
③妻鳥晋也(香川)
④下寺秀和(広島)
⑤中田達也(福岡)
⑥入海馨(岡山)

 1号艇に予選トップの羽野直也。2号艇に超抜パワーの関浩哉。まずはこの真っ向勝負が注目の的になるだろう。だが、3号艇の妻鳥晋也は、3コースからの攻撃力は卓越している。これが波乱を生む可能性も充分。羽野の地力・のパワー・妻鳥の攻撃力の三つ巴で、内枠3者のボックスで狙ってみたい。

3連単①②③ボックス

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26SUN  回 顧 Day6


 「プレミアムG1ヤングダービー」はいよいよ最終日。12Rでは今年の若手No.1を決する優勝戦が行なわれた。

①羽野直也(福岡)
②関浩哉(群馬)
③妻鳥晋也(香川)
④下寺秀和(広島)
⑤中田達也(福岡)
⑥入海馨(岡山)



 進入は枠なり3対3。人気を集めた羽野直也はインからコンマ07のトップスタート。しかし、2コースの関浩哉、3コースの妻鳥晋也がややヘコんだ隊形となり、4カドからコンマ10のスタートを決めた下寺秀和がのぞく格好となった。

 しかし、羽野は怯まずに先マイ。また、下寺は内を締めにかかったが、これが妻鳥を超えられずに攻め切れず、妻鳥羽野にとっての壁のようなかたちにもなっていた。羽野は力強くバック水面に飛び出し、先頭へ。後続がややもつれたこともあって、一気に突き放して一人旅に持ち込んだのだった。

 2番手以下は、下寺を制した妻鳥が握る展開になったのだが、これは大きく流れた。2コースのは外からやや寄せられる格好になったのだが、2番手争いという意味ではそれがむしろプラスに働いて小差しで羽野を追走。2マークでは内から押っつけにかかる中田達也を大きく抱いて交わして、2番手を獲り切っている。

 1マーク流れた妻鳥は、立て直して2マークは差しハンドル。これが3番手に突き抜けて、この時点では①-②-③の超順当決着かと思われた。2周1マーク、先マイを仕掛ける中田を冷静に行かせて差した妻鳥は、そこでも3番手を獲り切ったように思われた。しかし、2周2マークはふところをとって確実を期したところへ、入海馨が一か八かの先マイを仕掛けてきている。これが妻鳥の航跡と重なり、両者は接触。妻鳥は大きく後退することとなってしまった。この間隙を突いて、3番手に浮上したのは中田。そのまま3番手をキープして、結果①-②-⑤という決着になったのだった。3連単は740円。

羽野直也

 今節では数少ないG1覇者であり、SG優出経験者である羽野は、絶対的に格上の存在だった。羽野自身も「準優が目標ではなく、最低でも優出目標」と覚悟を決め、勝たねばならないのだと強い決意で戦った。そして、予選トップ通過を果たし、優勝戦1号艇で見事に優勝。文字通り、順当な結果を導き出したのだった。羽野はこれで賞金ランク22位に浮上。グランプリ出場も見えてきた。これをステップとして、さらに高く羽ばたく2021年終盤戦となる。

羽野直也

羽野直也