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レース情報
インフォメーション
展 望
OUTLOOK
2021 7.21 “ Day2 ”
ドリーム戦を制した峰竜太は5R6号艇と9R3号艇の2走。足色が好みに仕上がっているだけに自在にさばきそう。 また、初日連勝で行き足の良さが光る濱野谷憲吾は8R6号艇ながら、内にエース機を駆る松井繁がいるだけに展開ありとみていいだろう。 注目は参戦女子6名全員が戦う10R。小野生奈が軸だろうが、2コース攻めもある平高奈菜やレース巧者の寺田が勝機を伺う。さらに、判断力と展開力抜群の守屋美穂・平山智加・遠藤エミが外枠から虎視眈々の構えだ。 なお、初日ドリーム戦出場メンバーの内、吉川元浩と馬場貴也が2日目も12Rを走る。スタートがズバ抜けて早い菊地孝平と稲田浩二をどうさばくのか注目される。
2021 7.22 “ Day3 ”
初日はイン逃げ9本だったが、2日目は6本と変化した。3日目はインが利きそうな番組である。 1Rの山崎智也から5Rの太田和美までは1号艇で固そうだが、6Rの坪井康晴は機力的に課題もあるうえ峰竜太や稲田浩二がいるだけにその攻めがポイントになる。 また、7Rには3コースを得意にしている西山貴浩がいる。寺田千恵にとって脅威だろう。 その他はイン戦を軸に推理可能だが、11Rと12Rは好調選手も多く想定は簡単ではない。 例えば、勢いのある磯部誠が中枠に構える11Rは展開が外に向く可能性がある。 12Rも金子龍介がスピード戦に打って出るだろう。1号艇の白井英治がアタマだとしても外枠の連絡みは捨て切れない。
2021 7.23 “ Day4 ”
得点率上位4人はいずれも外枠を残しており余談を許さないが、軸はトップの濱野谷憲吾。攻めを基本に走り切りトップを堅守したいだろう。2007年3月の平和島ボートレースクラシックVから14年4ケ月経ったいま、復活Vを願うファンは多い。 得点率2位の白井英治は6R6号艇。ひとつでも内へ動くこともありそうだ。 そして、一気に浮上しそうなのが池田浩二。4R3号艇と11R1号艇という枠番を生かし、17位からジャンプアップの可能性に賭けたい。 その他、激戦になるほど面白いのが小野生奈。3日目終了時点で18位タイだが、4日目は迷いのない攻めに出るはず。3R5号艇と9R3号艇はうってつけである。
2021 7.24 “ Day5 ”
優勝戦に向け、24日は準優勝戦3個レースが行われる。各レース1着&2着がファイナリストだ。 10Rは舟足を堅実に仕上げてきた篠崎元志が軸ながら、まくり屋の大上卓人が中枠にいる上、今大会攻めまくっている原田幸哉もいる。イケイケの展開になった時こそ、冷静な瓜生正義の出番だろう。 11Rには峰竜太がいるが、旋回能力で引けを取らない馬場貴也がイン。主導権を握るだろう。波乱を起こすとしたら乗れている前田将太だ。 そして、シリーズリーダー濱野谷憲吾が1号艇の12Rは相手探し。普通なら白井英治の追走だが、足色に満足していない。3日目、人生初めて3カドに入りまくった平本真之の走りがポイントになりそうだ。
2021 7.25 “ Day6 ”
オーシャンカップ優勝戦は激戦必至だが、やはり行き足バツグンの濱野谷憲吾が軸だろう。スタートも決まっておりスキのないレースで相手5人完封する可能性が高い。相手一番手は、ターン力で抜きん出ている馬場貴也。5日目は「押す感じが出てきた」とも話しており、差し抜けるパワーを兼ね備えている。 あとは控えめ目なコメントながら舟足がしっかりしている瓜生正義と5コースから鮮やかな攻撃を見せることのある峰竜太絡みというのが本線だろう。 しかし、勝負は下駄を履くまで分からない。 波乱があるとすれば、現在のボートレース界において屈指の旋回スピードを誇る馬場貴也と峰竜太の連動だ。両者のワンツーゴールは捨てきれない。
回 顧
LOOK-BACK
2021 7.20 “ Day1 ”
芦屋は1コース1着率が64.5%。全国平均の56.2%を大きく上回っている。その特性が初日から出た。1Rの守屋美穂を皮切りにドリーム戦を制した峰竜太までイン逃げは9本に及んだ。中でも峰竜太は「ウイリーしやすく好きな感じ」と好感触をアピール。シリーズリーダー候補筆頭だろう。 一方、2マークで逆転した濱野谷憲吾(3R)や池田浩二(4R)、さらに、力強い舟足で3コースからマクリ差しを決めた守田俊介などが印象に残った。とりわけ、濱野谷憲吾は7Rもインから逃げて連勝。「行き足がよく、どちらかというとセンター向き」と笑顔で答えている。 なお、ドリームメンバーだった丸野一樹(4号艇)は負傷のため欠場した。
シリーズ2日目は4号艇の日だった。5Rの磯部誠、8Rの松井繁、9Rの平本真之に10Rの守屋美穂、さらに12Rの馬場貴也と5回決まっている。 エースモーターを引き注目が集まる松井繁は「伸びはいいものの、起こしで鳴くし納得していない」と厳しい表情。一方、他の4選手は感触の良さを口にしている。 初日にターン足がいいと言っていた磯部誠は「行き足の延長で良化している」と言い、平本真之は「しっかり回れたので悪くない」、守屋美穂は「引き波を越える感触がある」、馬場貴也は「回転を合わせ全体的によくなっている」と、自己評価は高かった。 また、インから逃げた選手の中では前田将太が「直線に余裕がある」と語っている。
3日目は大荒れとなった。1R、5号艇の瓜生正義が抜きで勝利し3連単12,880円を叩き出すと、2Rも5号艇の濱野谷憲吾がまくり切りシリーズ3勝目を挙げ6,640円の中穴となった。 そして、続く3Rは4艇(徳増・守田・魚谷・菊地)がフライングを切り、2連単と単勝以外は不成立となった。 さらに、初日・2日目と6着を並べたため人気薄だった西山貴浩が得意の3コースからまくり差し18,720円の高配当を演出すると、11R4号艇の原田幸哉はトップスタートからまくりを決め73,710円の超高配当を導き出している。 3日目の逃げは5本にとどまった。 得点率上位は濱野谷憲吾・白井英治・守屋美穂・平本真之である。
予選トップ通過はオール2連対の濱野谷憲吾となった。参戦11Rも堅調に走り2着連入。確かな手ごたえそのままに5日目を迎える。行き足は間違いなくシリーズNo.1である。 また、得点率9位タイにつけていた馬場貴也は内枠2走という状況をモノにし、準優1号艇を手にしている。舟足を仕上げる調整力と剛胆なターン、ここ一番の勝負強さを活かした格好だ。 その他、初戦良かった舟足を2走目からやや落としていた篠崎元志が良化に成功。不足なき足色に仕上げ準優1号艇をゲットした。 また女性陣では、回り足がいい守屋美穂が何とか圏内に残したほか、得点率18位タイだった小野生奈が行き足と伸びを活かし2着2本として浮上している。
終盤3個レースで準優がおこなわれた。 10Rは瓜生正義(2号艇)がスリットからのぞくカタチから差し抜け先頭ゴールを果たした。一方、差されたものの篠崎元志も冷静に残しファイナリストとなっている。なお、瓜生の舟の向きがあきらかに良く調整力を感じさせた。 また11Rは、1号艇の馬場貴也がコンマ08の好スタートを決め逃げ切っている。2着は峰竜太。池田浩二を振り切り優勝戦進出を果たしている。 そして、最終12Rは平本真之が3コースからまくり差しに出たが、行き足のいい濱野谷憲吾にあと一歩及ばず。11R同様人気サイドの決着となった。 なお、5日目はイン逃げが6本、3連単万舟券は3本となった。
今大会のキャッチフレーズは「きらめきを巻き上げて走れ!」だったが、きらめきを独り占めにしたのは濱野谷憲吾だった。 ゴール後、はじめにレスキュー艇に乗って「外向発売所アシ夢テラス」のファンに向かって手を振った。 続いてスタンドのファンにガッツポーズと笑顔を振りまき声援に応えたが、その姿は47歳とは思えない清々しいものだった。 レースは風速5mの向かい風の中行われたが、濱野谷憲吾はちょうど一艇身のコンマ15のトップスタートを決め逃げ切った。「今年の中で一、二を争う…」実戦足を活かしての押し切りはシリーズ5勝目。オール2連対でオーシャンカップを完封したといっていいだろう。 この優勝戦、3連単は134で2,310円(9番人気)の払い戻し金となっている。 SGタイトルは2007年の平和島ボートレースクラシック以来5つ目。14年4ケ月ぶりの栄冠に「時間がかかりましたね…」とはにかんだが、「ターンスピードはまだまだあると思う。若い者に負けてはいられない」と前を向いた。新種のスピードターンを追究する若手に負けまいと努力している成果なのだ。 オーシャンカップの優勝賞金は3,300万円。これを加算すると、速報値だが総額8,090万円となり、優勝戦6着だった峰竜太の9,480万円に次ぎランキング2位にジャンプアップした。 今年は唐津で優勝し、24場全場制覇も達成している濱野谷憲吾の勢いはとまらない。
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