21#

ファン注目レーサー記者コラム

選手画像をクリックすると、コラム記事をご覧頂けます。

  • ファン投票 1位 28,049票
  • ファン投票 2位 20,210票
  • ファン投票 3位 18,895票
  • ファン投票 4位 14,716票
  • ファン投票 5位 13,940票
  • ファン投票 6位 11,360票
  • ファン投票 7位 10,306票
  • ファン投票 8位 9,582票
4885大山 千広福岡支部 / A1
全国成績(2020年 8月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
6.19 37.78 2 0
当地成績(2018年2月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
6.24 43.85 5 0

3年連続ファン投票1位は実力と人気の証し

今回で5回目となるG2レディースオールスターで3年連続ファン投票1位に輝いている大山千広。街ですれちがったら思わず振り返ってしまうほどの端麗な容姿への共感だけでなく、強豪男子レーサーと互角に戦える実力がその得票につながっている。
2015年5月にデビューした大山だが、その心には母の存在がある。ボートレーサーだった母に憧れ、超えようとして努力を重ねてきたのだ。
その結果のひとつが、2018年の最優秀新人であり、2019年の優秀女子選手だろう。
SGレーサーをして「大山は違う…」と言わしめるほどのターン力が武器だが、本人は決して満足していない。
「体幹を駆使したターン技術の追究」に終わりはないのだ。
一昨年、蒲郡のG1レディースチャンピオンで優勝するなど、活躍の舞台に際限なき女性の一等星が地元の芦屋でさらに「憧れと希望」を集めるに違いない。

4482守屋 美穂岡山支部 / A1
全国成績(2020年 8月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
6.92 50.38 10 2
当地成績(2018年2月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
7.89 64.44 3 2

「見ていてください」に込められた誠心誠意

守屋美穂にはギャップがある。例えば、強さと美しさ、しとやかさと厳しさ、情熱と冷静、アスリートとママさんなどである。
これだけの幅をひとりの人間が体現するのは並大抵なことではない。精神力の成せるわざであり、深みを感じさせる。
それはどこからくるのだろうか・・・。
ヒントは「見ていてください」にあるだろう。
「見ていてください」には、結果の約束は含まれていない。一戦一戦に全身全霊を傾けることへの約束だけである。つまりプロセスへの誓いなのだ。
「ファンの皆さんに捧げて恥ずかしくないレースをする」決意に込められた闘志と品性が人を感動させるのである。
レディースチャンピオンやクイーンズクライマックスなどG1ファイナリストとなること6回の精鋭中の精鋭、守屋美穂。その素晴らしい笑顔を、誰よりもファンが待っている。

4387平山 智加香川支部 / A1
全国成績(2020年 8月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
6.88 44.07 5 1
当地成績(2018年2月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
9.00 77.78 1 1

心を込めて届けるボートレースの醍醐味

「悔しい思いがたくさんあったので…、優勝できてうれしいです」。
平山智加は昨年8月の多摩川レディースチャンピオンで優勝し涙した。
同タイトル5回目のファイナリストでの栄冠は、1号艇での敗戦などもあり感慨深かったのだ。耐えていた時代の苦しさがわかる。
それでも、自分本位の姿勢に終始することはなかった。
「コロナで大変な中、ありがとうございます。これからもファンのため、家族のため、心を込めて精いっぱい走ります」と語っている。
そして、社会に向けた情報発信を忘れていない。
初心者に向けレース場の様子を伝えたり、アスリートだけが知っていればいい調整のやり方やモーターの装着方法などを配信しているのだ。
選手とファンは、立場が違えどもボートレースをする仲間である。
そういう意味でもレディースオールスターは最適の舞台である。

4530小野 生奈福岡支部 / A1
全国成績(2020年 8月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
7.17 53.96 8 1
当地成績(2018年2月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
7.25 52.50 2 0

プロフェッショナルの本質を追究する一流

勝負強さで勝る小野生奈の生命線は、現状に甘んじない考え方にある。
デビューは2008年11月の芦屋。およそ2年間は結果を出せずにいた。
しかし、テーマを設け取り組んだ日々の練習が現在につながっている。ボートを自由自在に操るためのテクニックを追究していたのだ。それは、プロフェッショナルとしての妥協なき志向そのものである。揺るぎない敢闘精神が、スピードある攻めのレースの起点である。
昨年の優勝は三国ヴィーナスシリーズのみだったが、唐津・九州地区選をはじめ、多摩川・レディースチャンピオン、浜名湖・クイーンズクライマックスで優出。堅実に賞金を積み上げてきている。決してリズムは悪くなかった。変わらず、タイトルに最も近い存在である。
芦屋は2017年のレディースチャンピオンを取った水面。想いは誰にも負けていない。

4450平高 奈菜香川支部 / A1
全国成績(2020年 8月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
6.33 44.53 7 3
当地成績(2018年2月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
5.58 33.33 0 0

ファンに喜んでもらう幸せを求める女子No.1

2020年大みそか、平高奈菜は第9回クイーンズクライマックス(浜名湖)を制した。歓喜にふるえてもおかしくないが、表彰セレモニーはいつもとまったく同じ姿であった。どんな苦境にあっても平静でいられる精神の裏返しである。
「自分には欲がない…」というのがその答えだが、一方、「ファンの声やスタンドの雰囲気はとても気になります」とも語っている。
価値を、自分ではなく他者に求めているのだ。「魅せる」ために存在しているプロらしい考え方だ。
昨年6月、レースのアクシデントで腕を骨折し全治2カ月と診断されたが、多摩川のレディースチャンピオンに参戦し周囲を驚かせた。1カ月余りの復帰だったからだ。
「ファンが待っていてくれるなら…」と困難に身を投じる平高奈菜。困難な時代だからこそ、その姿勢の崇高さがあらためてわかる。

4399松本 晶恵群馬支部 / A1
全国成績(2020年 8月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
7.03 55.65 8 1
当地成績(2018年2月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
7.34 68.75 3 0

背中で語る笑いの女神がファンを魅了する

2016年と2018年のクイーンズクライマックス(いずれも平和島)を制している松本晶恵。このタイトル2冠はひとりしかいない。
レースにかける真摯な姿勢と周囲に対する思いやりがファンの心を惹きつけ、今年も多くの支持を集めた。ちなみにSGボートレースオールスターも4年連続出場中である。
20歳のとき、練習中の事故で頭蓋骨を骨折。生命の危機に瀕した松本は、あらためて「この職業に打ち込んでみようと思いました」と語っている。一生懸命仕事をするその背中を後輩たちが憧れるゆえんだ。理屈ではない。

4758富樫 麗加東京支部 / A2
全国成績(2020年 8月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
5.89 44.44 1 0
当地成績(2018年2月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
6.38 44.83 0 0

麗々しい姿に秘められた熱き魂こそ美しい

多摩川で初めて見たレースが富樫麗加を変えた。「女子が男子と戦っている姿がかっこいいと思いました」というのだ。そして、その日のうちにレーサー志望する。大学在学中にボートレーサー養成所の試験に合格しプロになった「宝石」である。
重要な進路を簡単に決められる理由のひとつには「スーパーポジティブ」がある。何があっても前を向く精神は、母の「つらい時こそ笑顔で…」という教えがもととなっている。心に刻んでいるのだ。だから結果に左右されくよくよすることがなく、常に前を向いている。
「年齢を重ねても派手なレーサーでいたい」というプロの自覚には、その麗々しい姿だけではなく、レース内容を支える気持ちの強さが裏打ちとして存在することを知っておきたい。
ほんとうの美しさがここにある。

4447深川麻奈美福岡支部 / A1
全国成績(2020年 8月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
6.63 50.41 5 1
当地成績(2018年2月 1日~2021年1月31日)
勝率 2連率 優出 優勝
6.14 49.15 2 0

決めたからには貫き通す火の国・熊本の人

人の人生は分からない。ボートレースをまったく知らなかった深川麻奈美は、服飾専門学校への進学が決まっていたが、レース場でその醍醐味を体感し転身を決意した。こうと決めたら通す意志の強さが特徴。火の国・熊本の出身である。
小さい頃は男の子が好む遊びに親しんでいたという深川。「秘密基地を作ったり、自転車を乗り回したりローラースケートをしていた」という。自然児である。遊びで身についた発想や体感がそのまま財産になっているといっていい。
2021年、念願のA1級に昇格することができ、「目標の1つを達成できましたが、もっといろんなことを学びたい。多くの方に元気を与えられるようなレーサーを目指しています」とコメントしている。
基本は攻めるレース。迷いなく自分のスタイルに持ち込めるのが強みであり、ファンが寄せる期待の源である。