レース展望
レース展望
ボートレース唐津の開設70周年記念「G1全日本王者決定戦」が9月25日~30日まで開催される。53年8月7日にオープンしてから70年。節目を祝うG1周年記念で頂点に立つのは誰になるのか。
V候補の筆頭格はもちろん地元の峰竜太だろう。唐津通算52優出24Vを誇る峰だが、当地記念レース(G2以上)はこれまで15節出場して5優出0Vでまだ優勝なし。14年のG1唐津周年では優勝戦1号艇で2着、18年のG2唐津MB大賞では優勝戦で転覆、18年のG1唐津周年は優出3着、18年のG1唐津ダイヤモンドカップは優出4着となかなか勝ち切れず、今年7月のG2唐津MB大賞でも優出2着と惜敗したばかりだ。今度こその思いは強まるばかりだろう。近況の峰は9月のG1高松宮記念で優勝するなどリズム上昇ムード。地元記念初タイトルへ機運は高まっている。
地元勢では山田康二も目が離せない。昨年12月に行われた前回の唐津周年のチャンピオンだ。優勝戦で深川真二や磯部誠らとの大混戦を制し、18年のダイヤモンドカップに続く2回目の唐津G1制覇を成し遂げたのが記憶に新しい。今回はタイトル防衛をめざしての参戦。これまで唐津周年の連覇は75~78年の松尾泰宏(3連覇)、80・81年の彦坂郁雄が達成しており、山田が3人目の偉業を狙う。
地元の佐賀支部からはその他にも多彩なメンバーが登場する。深川真二は昨年12月の唐津周年で惜しくも優出2着だっただけに、今度こそ10年以来となる2回目の地元周年Vをつかみたいところ。森永淳は8月の下関戦で今年初Vを飾ってリズムを上げてきただけに注目だ。上野真之介は7月の唐津MB大賞(優出6着)に続く好走に期待したい。また18年の唐津周年で優勝戦1号艇に乗った実績を持つ武富智亮や、今年唐津で3優出をマークしている北川太一、キレ味鋭い走りに磨きがかかってきた安河内将、地元記念レース初出場となる常住蓮も楽しみだ。
遠征勢ではまず山口剛(広島)に注目したい。7月に行われたG2唐津MB大賞で優勝。2・1・1・1・2・2・1・1着のオール2連対Vで圧勝したばかりだ。山口は昨年6月の唐津SGグランドチャンピオンでも優出6着に入るなど近況当地で好走を連発中。G2に続いてG1も制するのか。
磯部誠(愛知)は雪辱戦だ。昨年12月の唐津周年で優出3着。優勝戦では6コースから鮮やかなまくり差しを決めて一旦先頭に立ったが、2マークで深川真二と競り合う間に山田康二に差し切られる悔しい逆転負けを喫した。あのリベンジを果たしてタイトル奪取なるか。6月の徳山グランドチャンピオンでSG初Vを飾るなど勢いに乗っている磯部が、今回もV争いをにぎわす存在になってくる可能性大だろう。
唐津周年の歴代覇者からは松井繁(大阪)、瓜生正義(福岡)、田村隆信(徳島)、石野貴之(大阪)が参戦する。特に瓜生は15年と16年に唐津周年を2回制した実績。7年ぶり3回目の優勝を狙う戦いに注目だ。
その他にも唐津MB大賞で優勝歴を持つ白井英治(山口)と毒島誠(群馬)や、9月の常滑周年で優勝するなど近況好調な濱野谷憲吾(東京)、7月のG2唐津MB大賞で優出した吉田拡郎(岡山)と西野雄貴(徳島)、3月のボートレースクラシックでSG初Vを飾った土屋智則(群馬)、昨年6月の唐津SGグランドチャンピオンで優出5着の中野次郎(東京)、8月のボートレースメモリアルで4年ぶりのSG優出を果たした重成一人(香川)、3月の唐津一般戦に続く当地2節連続Vを狙う島村隆幸(徳島)ら楽しみな選手がズラリ。全日本王者の称号を手にするのは誰になるのか。
(データはすべて9月8日現在。カッコ内の表記は支部)