レース展望

レース展望

 ボートレース多摩川で2月13日から「G1第66回関東地区選手権」が開催される。群馬・埼玉・東京の3支部から精鋭が集結。関東チャンプの称号をかけて激突する。

 V争いを引っ張りたいのは東京支部。地元の意地を見せるのか注目だ。東京のエース格を担うのはやはり濱野谷憲吾だろう。1月の江戸川周年で優出2着に入るなど近況リズム上々だ。濱野谷は地区選7優出1Vの実績。11年の江戸川大会で優勝している。9大会ぶりのタイトル奪還を目指したい今節だ。多摩川では記念11優出2Vをマークしており、99年の多摩川周年と99年の多摩川ダイヤモンドカップでV歴。1月の多摩川正月レースで優出3着とまずまずの走りを見せたばかりだけに、地区選に向けて準備は万端だろう。
 東京勢でもう一人注目したいのは永田秀二だ。昨年戸田で行われた関東地区選でG1初優出初Vをマーク。優勝戦1号艇でインからコンマ01の弾丸ショットを決めて逃げ切ったのが記憶に新しい。もし関東地区選2連覇となれば田原淳行望月重信中澤和志に続いて史上4人目。関東の歴史に名を刻むのか。
 東京勢は他にも地区選タイトルホルダーが多数。00年戸田大会覇者の角谷健吾、07年多摩川大会覇者の中野次郎、09年戸田大会覇者の飯山泰、10年多摩川大会覇者の三角哲男、14年平和島大会覇者の石渡鉄兵がいる。飯山は昨年の地区選で予選トップ通過しながら準優6着に敗れただけに雪辱したいところ。中野は15年多摩川周年でも優勝するなど当地好相性なだけに楽しみだ。
 また1月に多摩川正月レースと多摩川一般戦で当地連続Vを飾った長田頼宗や、昨年の地区選で優出2着に入っている熊谷直樹、昨年11月の常滑周年で優勝するなど好調な齊藤仁、07年多摩川周年でV歴を持つ村田修次、昨年の多摩川ルーキーシリーズ覇者の永井彪也、昨年8月の多摩川レディースチャンピオンでG1初優出を飾った櫻本あゆみらにも期待したい。

 群馬支部はエースの毒島誠が残念ながらF休みのため不在。ならば中軸を担うのは山崎智也だろう。地区選は6優出2Vの実績。06年桐生大会と13年江戸川大会で優勝している。昨年の戸田大会では予選3位の活躍を見せて3回目のVへ期待が高まったが、準優でまさかのイン戦4着に終わって優出を逃している。今回はまず17年以来となる4大会ぶりの優出を目指したい。多摩川は98年と05年の周年記念で優勝するなど記念7優出2Vと相性上々の水面。キレ味鋭い走りで是政を沸かせるのか。
 その他では95年戸田大会と17年桐生大会を制して地区選2Vを誇る江口晃生や、02年に多摩川での地区選で優勝するなど当地記念4優出1Vの実績を持つ秋山直之、昨年の地区選で優出3着の椎名豊と優出4着の久田敏之、昨年11月の多摩川オールレディースで優勝したばかりの松本晶恵らにも注目したい。

 埼玉支部は昨年の地元戸田大会でまさかの優出者ゼロに終わる惨敗。威信を取り戻したい今年の地区選だ。大きな期待を背負うのはもちろん桐生順平だろう。地区選は16年多摩川大会と19年平和島大会でV歴。今年は2大会ぶり3回目の頂点を狙う戦いだ。多摩川は通算10優出4Vと相性上々。4年前の多摩川地区選覇者が今回も主役の座を奪うのか。
 須藤博倫も楽しみだ。昨年4月の多摩川周年で優出2着に入ったのが記憶に新しいところ。多摩川は4節連続優出中と近況好相性だ。15年の戸田大会以来となる2回目の地区選Vは射程圏だろう。
 その他では04・05年に地区選2連覇を達成している中澤和志や、昨年のボートレースダービーでSG初優出を果たした佐藤翼、1月のびわこ戦で優勝するなど好リズムの金田諭らも見逃せない。

 また地区選はSGボートレースクラシックの最終選考レースという点でも注目だ。関東地区勢ですでに出場権を得ているのは村田修次齊藤仁秋山直之、毒島誠、長田頼宗の5人。クラシック7年連続出場中の桐生順平や、クラシック出場18回を誇る濱野谷憲吾、昨年のクラシックで優出している福来剛ら多くの選手がまだ切符を手にしていないだけに、SG出場権をかけた戦いは熾烈を極めそうだ。

(データはすべて1月24日現在)