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 是政で女王決戦の幕が開く。ボートレース多摩川では8月5日から「PG1第34回レディースチャンピオン」が行われる。多摩川でのレディースチャンピオン開催は89年、90年、93年、95年、01年、04年、12年に続いて8回目。8年ぶりに是政で女王が決まる時がきた。熾烈な出場権争いを制してきた52選手が日本一の静水面に集結。深紅の優勝旗と賞金1100万円をかけて華やかに激突する。シリーズ最終日の8月10日は「山の日」の祝日。激戦を勝ち抜いて頂上に立つのは誰になるのか。
 V候補の筆頭格は大山千広(福岡)だろう。昨年蒲郡で行われたレディースチャンピオンで優勝。開幕5連勝を飾るなど圧倒的な強さでシリーズの主役となり、1・1・1・1・1・3・1・1着のピンラッシュで頂点へ駆け上がった。23歳6カ月の大会史上最年少優勝記録を打ち立てたのが記憶に新しい。あれから一年、今回は鵜飼菜穂子、谷川里江、田口節子に続く史上4人目の大会2連覇を目指す戦いに臨む。今年すでに8優出5Vをマークするなど近況リズムは上々で、女子レースに限れば6節走って5優出4Vという別格の強さ。V争いの軸になってくることはまず間違いないだろう。唯一の不安要素を挙げるなら多摩川相性で、当地は過去3節走って優出ゼロ。大山にとって優出歴がない水面は平和島・多摩川・三国の3場だけだ。是政攻略を果たして栄冠を手にするのか注目したい。
 対抗一番手は平山智加(香川)か。産休を経て4大会ぶりにレディースチャンピオンの舞台へ帰ってきた。レディースチャンピオンは過去10回出場して4優出の実績を持つが、11年三国では優勝戦1号艇で2着、12年若松では優勝戦1号艇で3着、13年鳴門でも優勝戦1号艇で3着とあと一歩で頂点を逃し続けている。今回にかける思いは人一倍だろう。今年8優出4Vと近況リズムは申し分なし。多摩川は10年オール女子戦、11年女子リーグ、16年ヴィーナスシリーズと3回もV歴のある好相性水面だ。是政決戦を制して悲願の女王初戴冠となるか。
 遠藤エミ(滋賀)も楽しみだ。これまでクイーンズクライマックス1回、レディースチャレンジカップ3回の優勝歴を持つが、レディースチャンピオンは3優出でまだ0V。優勝戦は3回いずれも6号艇で、16年は4着、17年は6着、19年も6着に終わっている。今年こそ主役の座を奪いたいところだ。多摩川は17年男女ダブル戦で優勝するなど4優出1Vと相性まずまず。女王初戴冠へ準備は整っている。
 その他では3大会ぶりの女王奪還を目指す小野生奈(福岡)や、7月のびわこオールレディースで優勝するなどリズムを上げてきた守屋美穂(岡山)、3回目の女王戴冠を狙う寺田千恵(岡山)、今年5月の多摩川ヴィーナスシリーズで優勝したばかりの竹井奈美(福岡)、女子賞金ランキング5位と今年好調な香川素子(滋賀)、意外にもまだレディースチャンピオン優出歴がない長嶋万記(静岡)、3月のレディースオールスターに続くビッグタイトルを狙う岩崎芳美(徳島)、6大会ぶりのレディースチャンピオン出場となる鎌倉涼(大阪)、昨年の蒲郡大会で優出2着の大瀧明日香(愛知)、優出3着の今井美亜(福井)、優出4着の松本晶恵(群馬)らが有力なV候補として名が挙がってきそうだ。
 また日高逸子(福岡)、山川美由紀(香川)、海野ゆかり(広島)、田口節子(岡山)にも注目したい。この4人には共通点がある。日高は89年、山川は01年、海野は04年、田口は12年の"多摩川レディースチャンピオン覇者"だ。是政で勝ち方を知っている選手たちがV争いのカギを握ってくるかもしれない。
 なお選考勝率トップで初日ドリーム戦1号艇に乗る予定の平高奈菜(香川)は、6月末の下関戦で負傷して現在療養中。レディースチャンピオンに間に合うか微妙な状況にある。
 そして地元の東京支部からは渡辺千草廣中智紗衣平田さやか櫻本あゆみ倉持莉々が参戦する(富樫麗加は予備2位で繰り上がり出場の可能性あり)。渡辺は選考勝率52位に滑り込んで見事に勝負駆け成功。レディースチャンピオン出場32回は山川と並んで歴代最多タイだ。平田倉持は2大会ぶり、櫻本は3大会ぶりの出場を果たす。廣中は18年に続く2回目のレディースチャンピオン優出を狙う戦いに。今年3月のレディースオールスターで優出4着に入るなど近年大舞台に強いだけに、地元のエース格として期待が集まる。

(データはすべて7月12日現在。カッコ内の表記は支部)