2019/9/11/12/13/14/15/16

戸田水面攻略法&ピックアップレーサー

戸田水面攻略

戸田は全国屈指のイン受難水面だ。今年上半期の1コース1着率は44.2%。これは平和島(43.6%)に次いで下から2番目の数字になる。

その大きな原因となっているのが水面の構造だ。戸田は全国一の狭水面として知られ、スタンドから対岸までの水面幅はおよそ107mしかない。似たようなプール型の水面を持つレース場と1M側を比較すると、住之江は130m、三国は133m、芦屋は140mあり、戸田はそれらより20~30mほども狭いことになる。

狭い水面で安全にレースを行うために、ターンマークの振り幅が他場より大きめになっている。旋回した艇が外へ膨らんでも壁にぶつかりにくくするよう、1マークはスタンド側へ大きく移動されているのだ。ホーム側水面の幅はスリット付近で50mあるが、1マーク付近になると37mまで狭まる。

すなわちインからスタートする場合、スリットを通過すると右へ斜行しながら進み、1マークでは大きくハンドルを切って旋回しなければならない。他コースより窮屈なターンを強いられるわけだ。だからスタートの遅れやターンのミスがすぐ敗戦につながる。イン1着率が全国ワーストクラスになる要因がそこにある。

戸田ではセンターからのまくりが決まりやすく、特に4コースは今年上半期の1着率が16.8%で全国トップ。全国平均(10.6%)より6%以上も高い。イン優勢が顕著な現代ボートレース界に一線を画し、センター速攻が多発する水面、それが戸田の特徴だ。

ピックアップレーサー

4320峰竜太(佐賀)
4320峰竜太佐賀

戸田で峰竜太といえば思い出さざるをえないのが14年の第1回ヤングダービーだろう。予選をトップ通過するなど快走を見せたが、優勝戦1号艇でインからプラス06のフライング。まさかの勇み足で初代ヤング王者の座を取り逃がした。

この一件があってからしばらくは戸田でやや精彩を欠いていた。しかし17年の戸田周年で、節間8走でゼロ台スタートを1本も行かずに優出2着に入る活躍を披露。これで吹っ切れたのか、今年3月の戸田SGボートレースクラシックでは節間9走で3本のゼロ台スタートを決めるなど鋭い踏み込みを見せ、節間平均STコンマ10で出場52選手中トップの数字をたたき出している。悪夢を乗り越えてきた今の峰なら、もう戸田でも本来の走りを見せられるだろう。戸田記念初Vを飾る日もそう遠くないはずだ。


4444桐生順平(埼玉)
4444桐生順平埼玉

07年5月に戸田でデビューして6走目に初1着を飾り、08年12月に戸田でデビュー初優出、11年8月に戸田でデビュー初V、14年9月に戸田で記念初Vをマーク。あらゆる節目を戸田で飾ってきたのが、埼玉支部のエース・桐生順平だ。

戸田通算32優出11V。そのなかには14年ヤングダービー、17年戸田周年と2つのG1タイトルが含まれる。きっと今後さらに栄冠を積み重ねていくことだろう。

今年に入ってからは戸田を4節走った。1月の正月レースでは圧巻の9連勝パーフェクトVを飾ったが、3月のSGボートレースクラシックでは無念の準優3着に終わり、7月の一般戦では優出3着、8月のお盆レースでは優出2着とここ3節優勝を逃している。今年戸田34走で3連対率97%と安定感では誰にも負けないだけに、今度こそ優勝をつかみたい。


3783瓜生正義(福岡)
3783瓜生正義福岡

瓜生正義は7月常滑のオーシャンカップで優勝。史上6人目となるSG10冠の大台に到達した。現役選手に限れば松井繁(SG12V)、山崎智也(SG11V)に続く3番目の記録だ。

そんな偉大な足跡を刻んできた瓜生だが、戸田の通算成績は2優出0V。意外にもまだ優勝が一度もなく、優出も97年が最後で20年以上も遠ざかっている状態だ。デビュー通算82Vをマークしている瓜生にとって、まだV歴がない水面は浜名湖、びわこ、そして戸田の3場だけしかない。

瓜生が最後に戸田を走ったのは12年のSGボートレースクラシックで実に約7年半も前の話。今回の戸田周年はずいぶん久々の当地参戦になる。近況好リズムの瓜生が戸田でどんな走りを見せるのか注目したいところだ。