×

読込中です

いよいよ徳山にSGがやってくる。54年の第2回ボートレースダービー以来、実に64年ぶり2回目となる徳山でのSG開催だ。81年デビューの今村豊ももちろん徳山SG初体験になる。今村にとって徳山は今から37年前、初出走初1着で伝説の幕開けを告げた水面。徳山優勝32回はぶっちぎりで歴代最多の数字であり、徳山G1でも4回の優勝を記録してきた。誰よりも徳山SG開催を待ち望んできたのは今村に他ならないだろう。今村は今年すでに徳山を4節走り、1月の正月レースでは優出3着、2月の一般戦では優勝、5月のGWレースでは節間オール2連対で優出2着ときっちり結果を残してきた。来たるべき決戦に向けて着々と準備を整えてきた印象だ。奇遇にも今村は徳山グラチャンのシリーズ4日目、6月22日に57歳の誕生日を迎える。自らのバースデーを優勝で祝い、安岐真人が持つSG最年長優勝記録(52歳7カ月)を塗り替えるのか。

×

読込中です

SGの中のSG――、そんな異名をとる大会がSGグランドチャンピオンだ。出場できるのは昨年度のSG優出完走者、SG予選得点上位者など52名。すなわちSGで活躍した選手しか足を踏み入れることができない。そんなグラチャンでただ一人、優勝3回という記録を持つのが湯川浩司だ。07年戸田大会、08年芦屋大会、10年大村大会で立て続けに優勝。わずか4年間で3回も頂点に立ち、"ミスターグラチャン"の呼び名をほしいままにした。なかでも印象的な戦いとなったのが08年芦屋大会の優勝戦だ。インから先マイした湯川と2コースから差した松井繁がぴったり艇を合わせて並走。大阪勢2人が互いに譲らず2周1マークまでラップ状態を続けた激戦は、グラチャン史上に残る大バトルとしてファンの記憶に刻まれている。SGを知り尽くした猛者たちが集まるグラチャンだからこそ名勝負が生まれる確率は高い。徳山グラチャンでもきっと手に汗握るドラマが生まれるはずだ。

×

読込中です

ボートレース徳山のマスコットキャラクターは「すなっち」。モチーフは周防灘に生息する小型のイルカ、スナメリだ。だがSGグランドチャンピオンで徳山を訪れたファンはイルカではなくサメを目にすることだろう。果敢な攻めで1着を獲りに行く白井英治、ホワイトシャークの姿を。あのSG初Vを飾った14年の若松ボートレースメモリアルが思い出される。準優で3コースからトップスタートをぶち込んでまくり切り、優勝戦でも2コースからコンマ00の弾丸ショットを決めてジカまくり一撃。まさに白井の真骨頂が詰まったシビれるような勝ちっぷりだった。あんな姿を徳山グラチャンでも見たいと願うファンは多いだろう。徳山では通算13回のV歴。08年にはG1徳山周年で優勝した経験もある。相性はもちろん上々だ。待望の地元SGに向けてもう気合は十分だろう。鋭く研いだその牙でグラチャンの頂点に食らいつく。

×

読込中です

SGグランドチャンピオンは劇的な結末になることが多い。過去27回大会の優勝戦で1号艇が勝ったのは11回。1着率41%にとどまっている。最近10大会を見ても優勝戦1号艇は5勝5敗と五分の数字。最後の最後まで何が起こるかわからないのがグラチャンだ。前々回の16年蒲郡大会もそうだった。波乱の立役者となったのは山崎智也だ。優勝戦3号艇で4カドを選択すると、コンマ11の2番手スタートから鋭く伸びてまくり一撃。迷いなき速攻でインの魚谷智之を引き波に沈め、スタンドにどよめきを巻き起こした。赤いカポックにナイター照明を浴びながら駆け抜けたVゴールは、前年の宮島大会に続くグラチャン2連覇達成の瞬間だった。山崎はグラチャンを過去19回走って8優出2Vの実績。優出率42%とこの大会はめっぽう相性が良い。今年は徳山を舞台にどんなドラマを見せてくれるのだろうか。2大会ぶりの奪還へ期待は高まるばかりだ。

×

読込中です

寺田祥は山口県の東側に位置する岩国市の出身。徳山は純地元のホームプールだ。徳山でデビュー戦を走り、徳山で初1着を奪い、05年には徳山の中国地区選手権でG1初Vも飾っている。通算43Vのうち3割強、14Vを徳山で記録してきた。最も相性の良い水面であることは言うまでもないだろう。最近も徳山6節連続優出中でそのうち優勝4回と抜群の実績。今年に入って1月の徳山正月レースで優勝、2月のG1徳山周年で優出3着、5月の徳山GWレースで優勝と、まるでグランドチャンピオンへ徐々に照準を合わせていくかのように当地で結果を残してきた。徳山グラチャンで狙うは2回目のSG制覇だ。昨年の若松ボートレースメモリアルで見せた準パーフェクトVでのSG初戴冠がまだまだ記憶に新しいところ。表彰式の舞台に立ち、「レースより今のほうが緊張してます」と笑った姿が印象的だった。寡黙に己を貫いてきた男が、徳山SGの表彰式に立つことを地元ファンは願っている。

×

読込中です

昨年のSGグランドチャンピオンは鳴門で行われた。主役となったのは石野貴之だ。予選を2・1・1・2・1・1着のオール2連対でトップ通過し、準優・優勝戦はイン逃げで制して優勝。「SGの中のSG」とも呼ばれるほどハイレベルなメンバーが集まるグラチャンで、オール2連対Vを飾ったのは92年の中道善博、97年の市川哲也、99年の大嶋一也に続く史上4人目という快挙だった。そんな石野だが今年は苦戦が続いている。記念優出は2月の近畿地区選だけで、賞金ランキングは26位(6月1日時点)と低迷。5月のSGボートレースオールスターではフライングも切ってしまい、F休みでSGボートレースメモリアルの出場権を棒に振ることが決まってしまった。5年連続6回目のグランプリ出場へ黄信号がともっている。それだけにグラチャンでは是が非でも結果が欲しいところ。目指すは湯川浩司、太田和美、山崎智也に続く史上4人目のグラチャン2連覇のみだ。

×

読込中です

5月に尼崎で行われたSGボートレースオールスター。V争いに強烈な足跡を残したのが女王・小野生奈だった。予選では3本の1着を奪う活躍を見せ、3・1・1・3・1・5着で4位通過。準優では2コースから鋭い差しで先頭争いに加わり、SG初優出をほぼ手中にできる状況を作った。しかし2マークで内懐へ切り返してきた松井繁と競り合いになって後退。無念の4着で夢は散った。小野はこれまでSGを10節走って準優出が3回。昨年以降に限れば6節走って準優出3回と堂々の予選突破率50%をマークしている。もう寺田千恵と横西奏恵に続く女子史上3人目のSG優出をいつかなえても不思議ではないだろう。徳山でのSGグランドチャンピオンはその大きなチャンスとなるはずだ。徳山は通算3優出1Vの実績。15年8月の一般戦「日本財団会長杯争奪戦」で男子レーサーを圧倒して優勝した経験のある水面だ。徳山グラチャンで今度こそ艇史にその名を刻むか。

×

読込中です

徳山で名を売り、全国区へ羽ばたいていった選手がいる。茅原悠紀だ。それは12年に徳山で行われたG1新鋭王座決定戦だった。堂々の選考勝率トップで大会に臨んだ茅原は、予選を1・2・1・5・2・5着の得点率3位で通過する活躍。準優をイン逃げで制して優出切符を手にする。優勝戦はF艇が出るなか2コースから1着ゴール。同年1月の新鋭王座で優勝戦1号艇に乗るも2着に敗れていた茅原が、8カ月後のリベンジマッチで見事に雪辱して25歳でG1初タイトルを手にした。この"若手の登竜門"といわれる新鋭王座を制した茅原は、飛ぶ鳥を落とす勢いでスターダムを駆け上がった。翌13年のグランプリシリーズ戦でSG初優出を飾り、そして14年のグランプリでSG制覇を達成。あっという間に艇界の頂点まで登り詰めた。その後も茅原と徳山の相性は良好だ。17年には徳山での中国地区選手権を勝って当地2回目のG1優勝をマークしている。徳山実績抜群の茅原がグラチャンでも主役を担うかもしれない。