BOAT RACE バトルトーナメント

バトルトーナメント解体新書

3Days プレイバック

大金星の第1回、横綱相撲の第2回。果たして第3回大会は…!?

今年で3回目を迎えるBOATRACEバトルトーナメント。一戦必勝の超短期決戦だけに、レーサーたちも1着獲りへ目の色を変えてレースに臨む。
平和島で行われた第1回大会、初代チャンピオンに輝いたのは、女子レーサーの今井美亜。初日のトーナメントでは今村豊、2日目のセミファイナルでは井口佳典、最終日のファイナルでは峰竜太らグランプリクラスの相手に大金星を挙げ続けた。

第2回は住之江に舞台を移し、こちらは王者・松井繁がまさに横綱相撲。グランプリの枠番抽選では、6枠を引くことが極めて多い松井だが、このときはトーナメントが3枠、セミファイナルが1枠、そしてファイナルも1枠と“らしくない”引きで好枠を手にし、2着・1着でファイナル進出。最後もきっちり決めて優勝した。
第3回の舞台は福岡。うねりも出る波乱の水面で、どんなバトルが展開されるだろうか?

  • Pickup1 今井美亜
  • Pickup2 峰竜太
  • Pickup2 小野生奈

第1回大会 平和島 最終日 第12レース「ファイナル」

  • Mia Imai 今井美亜

「嬉しくて泣きそうになりました」と今井!

Mia Imai 今井美亜 SGレーサーの今村豊、服部幸男、原田幸哉、井口佳典、岡崎恭裕らを退けファイナルに勝ち上がった6名。本来であれば3戦全勝、完全優勝ペースの峰竜太がファイナルの1号艇を手にするべきだが、そこはこのシリーズならではの抽選の妙。峰は3号艇に。一方、1号艇を手にしたのは前年にヤングダービーを制した松田祐季。2号艇はF2ながら枠番と展開に恵まれた松村敏。4号艇はトーナメント・セミファイナルともに1号艇を手にした今井美亜。5号艇にはセミファイナル2着組から、初戦のトーナメントの結果が良かった赤坂俊輔、6号艇には復活戦1着の山崎昭生が勝ち上がった。
ファイナルメンバーの機力を比較すると、伏兵とみられる今井美亜と山崎昭生が好気配。その次が峰竜太、赤坂俊輔。好枠を手にした松田祐季と松村敏はこのなかでは劣勢で、波乱ムードが漂っていた。
スタート展示から積極的に動いた山崎昭生が本番でも動くが、今井美亜を除く4艇が抵抗。進入は①②③⑤⑥/④の5対1。
インの松田がトップスタートを決めたが、スリット後の動きが目立つのは、復活戦でも伸び仕様に仕上げて1着をもぎ取った山崎。1マークは捲りを打つ山崎に峰が激しく抵抗し、ポッカリ空いた懐へ大外から捲り差しハンドルを入れた今井が飛び込んだ。
バックでは今井が先頭に立ち、イン残した松田が半艇身差の2番手。少し遅れた位置に峰がつけ、2マークへ向かう。ここで内から強烈なプレッシャーをかける峰と外から全速戦を仕掛ける松田。この両者の攻撃をスピードターンで交わした今井が優勝。浮上した峰が逆転で2番手を確保。松田は3着でゴールした。
優勝した今井は、「進入では単騎になりそうだったのでこれはチャンスかな、と。メチャクチャ嬉しくて泣きそうになりました。今回はルールもあまり分かってなくて…(苦笑)。でも、抽選から凄いツイていて、こんなにツイていても良いのかな、と思いながらここまできた感じです」と喜びを語った。

第2回大会 住之江 初日 第7レース「トーナメント」

  • Ryuta Mine 峰竜太

進入の駆け引きで勝利をつかんだ峰!

Ryuta Mine 峰竜太 バトルトーナメントの醍醐味は、勝ち上がりシステムにある。初日のトーナメントは、3着までに入ればOKというレース。しかし、セミファイナルのことを考えると、1着を獲っておくほうが有利に働く。
このレースは、1号艇から馬場貴也、今泉友吾、峰竜太、山口達也、山本隆幸、小畑実成というメンバー。
岡山のベテラン・小畑が進入で動きを見せ、これに他の5艇が抵抗するも、峰と山本は引いてダッシュ戦を選択。スロー勢は100mを切る深い起こしに対して、ダッシュ勢は目いっぱい助走距離を確保した4対2の隊形。
スリットはスロー勢がしっかり踏み込んだものの、その後の勢いがまるで違う。5カドに引いた峰竜太は全速でスリットを通過し、1マークへ向かうまでにぐんぐん伸びて、スロー勢をひと呑み!
鮮やかなカド捲りが決まった。バックへ向いた時点で後続に5艇身ほどの差をつける圧勝劇でトーナメントを勝ち上がった。まさに、進入の駆け引きが明暗を分けた一戦となった。

第2回大会 住之江 2日目 第9レース「セミファイナル」

  • Seina Ono 小野生奈

小野が体重差と助走距離を生かして勝利!

Seina Ono 小野生奈 通常開催であれば、準優勝戦にあたるセミファイナル。しかし、準優との大きな違いは、1着でなければファイナルに勝ち上がれない点。全選手が1着条件の勝負駆けに挑む。
このレースの出走メンバーは、1号艇から、樋口由加里、小野生奈、三浦永理、上村純一、渡部悟、寺田祥。女子レーサーが内枠を占め、キャリアの浅い選手が4枠・5枠。そして断然の格上である寺田祥が6枠と、まるで企画番組のような枠番の並びだが、これも抽選によって決まったもの。
内枠3人は、初日の第1レース(一般戦)に組まれた女子戦で、樋口が1着、小野が2着、三浦が3着だった。人気は初日連勝の樋口に集まった。
進入で動きを見せたのが寺田。この前付けに抵抗したのは1号艇の樋口だけ。寺田は2コースに入り、小野が助走距離をたっぷり取った3コースを確保。三浦も4コースながらスローに合流し、渡部が5カド、ピット離れで立ち遅れた上村が大外に。並びは①⑥/②③/⑤④の2対2対2。
トップスタートを決めたのはカドの渡部だったが、先に攻めたのは0台スリットを決めた小野。内の二人を早めに叩き、外の攻撃を受け止める捲りで先頭に躍り出た。2着に人気薄の渡部が入線し、人気選手が敗れたこともあって、3連単の配当は2万4,960円と穴党ファンを喜ばせた。
続く第10レースでは前年覇者の今井美亜が1着で勝ち上がり、女子レーサーが2名優出。調整期間が極端に短いバトルトーナメントでは、体重が軽い女子レーサーに機力面で有利に働くこともある。今回の福岡大会も8名出場する女子レーサーに要注意だ。